2月17日、愛知県常滑市の伊勢湾沖に中部国際空港が開港した。この空港は、第一種空港で、国の管轄する空港でもある。
これまで名古屋を中心とした中京圏は大都市にもかかわらず、自衛隊と兼用の名古屋空港のみが使用され、国際空港と呼ぶには貧弱だった。中部国際空港は、24時間空港・ハブ空港としての期待が高まっている。
この中部国際空港は東京在住の者から見れば情報量が乏しく、深く知るには、現地から発信しているの新聞やネットで見るしかなかった。その中でも特に中日新聞の東京版の位置づけの東京新聞は情報がやや多かった。やはり、東京から見ればほとんど関係のない中部国際空港は、在京マスコミが取り上げにくいことなどが挙げられるのでしょう。東京からの情報も温泉などの観光名所などばかりで、少し物足りなかった。
このような状況の中で、2月15日のテレビ東京の「ガイアの夜明け」ではトヨタ式の中部国際空港と松下式の関西国際空港を比較した番組を放送していた。同番組内で中部国際空港の問題点として「海外への航空便が少ない」などを挙げる人が多かった。更に広島空港などを取り上げた上で、「広島などの在住者が関空へ行くくらいであれば、広島へ行き、そこから韓国や中国へ渡り、そして乗り換えた方が安く着く」と話している人が多かった。
なるほど中京圏の都市規模は、他地域よりも大きいものの東京圏を抱える成田空港や京阪神圏を抱える関西空港と比較すれば劣る。しかし、人口規模が少ないからこそ「ハブ空港」「貨物主体の空港」との戦略をとることもできる。確かに中京圏は東京や大阪などに比べれば地位は落ちるが、名古屋らしい身の丈に合わせた戦術で世界に挑もうというわけでしょう。トヨタ自動車の誇る「カンバン方式」で、建設費の削減に挑んだことや成田や関空と比較した着陸料金の安さは「お見事」だが、果たしてどれだけの利用者が出るかが最大の見所である。
日本の空港使用料は、成田空港は94万円、関西空港は82万円、そして中部空港は65万円となっているが、香港の36万円、シンガポールチャンギの21万円、ソウル(仁川)の31万円、上海の49万円よりも高い。これは、建設料の高さや補償費などによる点が大きく、国際空港競争力への足かせになっている。従って、アジアから欧州への貨物では成田経由よりも韓国などを経由した方が安くつくので、国内の空港は地位の低落が続いている。
これまでの国内中心の政策であった「1県1空港」の政策よりも海外を見据えた新しい戦略を見据えるべきではないか。従来どおりの戦略では元の木阿弥になってしまう。それには、新しい戦略をばねにして打ち勝つべきではなかろうか。
これまで名古屋を中心とした中京圏は大都市にもかかわらず、自衛隊と兼用の名古屋空港のみが使用され、国際空港と呼ぶには貧弱だった。中部国際空港は、24時間空港・ハブ空港としての期待が高まっている。
この中部国際空港は東京在住の者から見れば情報量が乏しく、深く知るには、現地から発信しているの新聞やネットで見るしかなかった。その中でも特に中日新聞の東京版の位置づけの東京新聞は情報がやや多かった。やはり、東京から見ればほとんど関係のない中部国際空港は、在京マスコミが取り上げにくいことなどが挙げられるのでしょう。東京からの情報も温泉などの観光名所などばかりで、少し物足りなかった。
このような状況の中で、2月15日のテレビ東京の「ガイアの夜明け」ではトヨタ式の中部国際空港と松下式の関西国際空港を比較した番組を放送していた。同番組内で中部国際空港の問題点として「海外への航空便が少ない」などを挙げる人が多かった。更に広島空港などを取り上げた上で、「広島などの在住者が関空へ行くくらいであれば、広島へ行き、そこから韓国や中国へ渡り、そして乗り換えた方が安く着く」と話している人が多かった。
なるほど中京圏の都市規模は、他地域よりも大きいものの東京圏を抱える成田空港や京阪神圏を抱える関西空港と比較すれば劣る。しかし、人口規模が少ないからこそ「ハブ空港」「貨物主体の空港」との戦略をとることもできる。確かに中京圏は東京や大阪などに比べれば地位は落ちるが、名古屋らしい身の丈に合わせた戦術で世界に挑もうというわけでしょう。トヨタ自動車の誇る「カンバン方式」で、建設費の削減に挑んだことや成田や関空と比較した着陸料金の安さは「お見事」だが、果たしてどれだけの利用者が出るかが最大の見所である。
日本の空港使用料は、成田空港は94万円、関西空港は82万円、そして中部空港は65万円となっているが、香港の36万円、シンガポールチャンギの21万円、ソウル(仁川)の31万円、上海の49万円よりも高い。これは、建設料の高さや補償費などによる点が大きく、国際空港競争力への足かせになっている。従って、アジアから欧州への貨物では成田経由よりも韓国などを経由した方が安くつくので、国内の空港は地位の低落が続いている。
これまでの国内中心の政策であった「1県1空港」の政策よりも海外を見据えた新しい戦略を見据えるべきではないか。従来どおりの戦略では元の木阿弥になってしまう。それには、新しい戦略をばねにして打ち勝つべきではなかろうか。