今日は茨城県守谷市のつくばエクスプレスの車両基地へ行ってきた。営業開始は8月24日と決まり、あと半年となった。運賃の方も、あとは試運転が終わり、営業運転開始を楽しみにするだけになった。

さて、ここではつくばエクスプレスの話題でしたが、名前を変えて今度は「市町村合併とネーミングについて」取り上げてみる事にした。つくばエクスプレスの走行する茨城県伊奈町と谷和原村が合併をし、「つくばみらい市」となることが決定した。その他「小貝市」「みらい市」などの候補があったが、つくばみらい市になったようだ。何も谷和原村の審議委員の一部の圧力で強引に決まったそうだ。感想は・・・である。というよりも市町村合併に関しては、市名に関しては、あまりにも急がせすぎているのと地名のイメージに捉われるあまり、変な名前ばかりが先行しているようにも見える。最近では、愛知県の美浜町と南知多町の合併によって「南セントレア市」とすることにし、市名見直しに至った経緯もあった。千葉県の「太平洋市」も同様であった。地名に関しては、特に「富士」「桜」といったブランドのある地名を使うことで、イメージアップを図ろうという点が増えている。つまり「市町村合併=街のイメージアップ」と考えているので、安易な地名が多くなるようにも感じる。あとは、田舎から抜け出し都市型志向として、地名をつけるケースも見受けられる。別にいいじゃない。都市型になればイメージが上がるといわれても・・・都市と地方では成り行きも違うので、急に名前だけ都市的になっても、ミスマッチが生じるだけなので困るように見える。

合併とは話が違うが、以前つくばエクスプレスに関する新聞記事を日経新聞の「首都圏経済」欄で読んだことがあるが、東武野田線と交差する流山おおたかの森駅周辺を「東の自由が丘(目黒区)にしたい」と流山市の市長が話していたが、「何、勘違いしているの?」と言いたくなった。その経緯が、柏が「千葉の渋谷」と呼ばれているようにうちも「自由が丘」を目指したいと言っているのだ。柏駅周辺は確かに若者が多く、町が潤っているのも真実だが、渋谷から東横線で数駅の自由が丘を引き合いにするのはいかがなものかと思う。自由が丘は都市形成がされているのだからまだしも、この付近は開発地で、これから街が形成される段階でいる。自由が丘は若者が集まるからあのような都市型の街が形成されるのに対して、おおたかの森は確かに交通拠点としては評価できるが、若者が集まる店などを誘致しないととても自由が丘とも言えない。

このつくばエクスプレスの沿線では「イメージアップ」「都市化」「田舎からのイメージ脱却」に向けて必死になっているところが多いが、都市が全てが全ておいしいものではない。このつくばエクスプレスの沿線は、自然が豊かで、都市化の波で忘れかけていたものを思い起こすものが備わっている。しかし、これだけ都市化のイメージばかりが言われるのは、この沿線がどうしても横浜や多摩地区の都市化が進んでいる路線と比べ、イメージで落ちてしまうので必死で動いている点もあるようにも見える。

今回は話を変えて「都市化」について考えてみた。
はっきり言って、流山の市長の発言には、こんなことを言って恥ずかしくないのか?と人格を疑いたくなります。あの市長は自由が丘、自由が丘といいますが、自由が丘は居住空間ではなく、店舗も多く、若者向けの店も沢山あります。果たしてこの街がこのような潜在性を秘めているでしょうか?どうしてこの市長が自由が丘に固執するか理解できません。ナンバーワンの街を作るよりもオンリーワンの街を作るべきです。この点で、景観条例やスプロール防止という政策は現在の日本の都市には少ないので、ここは全面的に採用するべきです。はっきり言って、都会ごっこをする暇があるのならば、景観や居住性などで他の街の先を行く居住空間の確保に努めるべきです。