3月15日、東武伊勢崎線竹ノ塚駅南側の踏切にて、手動式踏み切りの人為的ミスによって2名が亡くなってしまう事故があった。この事故で、全国の鉄道で、手動式踏み切りの見直しなどが言われている。

そのような事故を受けて、3月16日のTBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」では、開かずの踏切によるこの事故についての意見をリスナーから募っていた。その中身とは、以下のようなものであった。

リスナーからの意見
・竹ノ塚の利用者と名乗る方からは、この踏切の操作はまさには職人技で、一般の自動式の踏切などでは制御できない点がある。
・線路が複々線なのは良いことだが、どうして竹ノ塚駅の付近だけが踏み切りになっているのかが理解できなかった。もっと環境整備をするべきだ。
・北側の地下通路は不便だからあまり使わない

などの声が取り上げられたのちに川島令三氏がのちに出演し、このような事を話していた。

・高架化などを行う場合は、東武鉄道だけでなく、足立区など行政も関わる問題なので、20〜30年かかる。単に高架化といっても難しいといった内容で話していた。

リスナーの声などを聞いて、この番組では、環境の方に、槍玉が上がっているだが、その中でもリスナーの職人技を要するという意見は結構、核心をついているようにも見えた。踏み切りは自動のほうが良いが、不測の事態などに備えて、どうしても手動の方が勝っている点があるにもかかわらず、マスコミが、手動=悪・時代遅れという発想で踏み切りを叩いているのはいかがなものかと考える。

開かずの踏み切り対策は、2003年の中央線の線路切り替え工事において、時間が著しくかかり、電車の8時間の通常運行が不可能であったことから徹底的に叩かれたのは記憶に新しい。3月17日の東京新聞の都内版によると、この足立区の竹ノ塚の踏み切りは、1987年に立体交差化の計画があったものの、バブル後の財政面の再建などで実行に至らず、2001年まで先送りしていたという。更に、道路をまたぐのが都道などではなく区道などで補助金も下りず、関係機関が二の足を踏んだという。もしもこの際に実現していれば、今頃完成していたかもしれない。
はっきり言って、安全性などを無視して、この道は末端地方自治体が管理するから認めないというのは、この国の行政の地位や立場を象徴しているのではないか。補助金が下りなければやっていけないのは確かであるが、道路などの生活面を国などで縛り付けているのではなかろうか。それ以外にも環境アセスメントや住民説明会、測量設計など高架化などをするには、時間も手間もかかるだけでなく、権限の分散化によって、どうしても上手く行かないのが真実なのではないか。
手動式踏み切りに関しては、良い面も悪い面もある。しかし、毎日新聞の社説では、人為的には限界があると認めた上で、航空管制を引き合いにした上で、機械化が勝っていることを述べている。これは暗に機械化全自動化を進めるべきだと言っているようなものである。あまり機械に頼りすぎると今度は、しっぺ返しをくらい、また人的を加えろといういたちごっこになりかねない。この問題は多くの問題点を投げかけ、中央線の開かずの踏切問題に続いて踏み切りの問題点を再び提起した。しかし、これを機にどう動くか今後の成り行きを注目したい。