私は鉄道も好きだが、バスもそれに匹敵するくらい好きだ。バスへの関心の始まりは、都営バスでもあり、京成バスでもあった。

自分は、都営バスの車庫とは非常に縁があり、出生地は都営バスの練馬車庫から近い場所で、出身地は都営バスの青戸車庫の近くで、現住所は都営バスの杉並車庫の近くにある。まさに生涯都営バスといってもいい?人生を送っている。

都営バスは、東京都区内最大のバス交通で、言うまでもなく東京都交通局が運営している。車庫は19箇所ある。グリーンのバスといえば都営バスというくらい東京都内では定着している。
都営バスは、最近はラッピングバスの積極的な導入、低公害バスやノンステップバスの導入、路線のはとバスによる民間委託などを積極的に進めている。
バスは、交通機関の中では社会的な影響や時代の趨勢を最も受けやすいものになっていて、社会や政策の側面が見えてくるからだ。

これはバスの特性にもあるだろう。1台の車両にが限られ、小回りが効く事や道路を走行するので自動車(特にディーゼル車)と同様の規制を受けることなどがある。2003年に行われた東京都と周辺3県のディーゼル車規制はバス業界には大きく影響を受けた。その為、浄化装置の購入や低公害車への置き換えが推進された。最近の積極的なノンステップバスの導入も、将来の高齢化社会を見据えた上での交通弱者への配慮であった。この二つだけでも環境と高齢化が見えてくる。
都営バスのは路線バスのははとバスへの委託をはじめとした、バスの民間委託や子会社化は、不採算事業のバス会社の経営圧迫や自治体の財政赤字を防止するための一つの策だ。これからも会社や財政などの状況が見えてくる。
バスといえば、鉄道交通から離れた場所での輸送手段でもあるために、鉄道の補助的な存在にも見えるが、実はこれだけの社会の縮図を抱えているものでもある。バスも見方を変えると面白い。

都営バスzh307
都営バス青戸車庫所属ノンステップバス(Z−H309)

バスに関するジャンルは「道路問題」に変更となりました。