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9月4日から5日にかけて東京地方に大雨をもたらした。特に作者の住む杉並区や中野区では河川の氾濫や床上浸水・床下浸水・道路陥没が生じ、多数の被害が生じた。
この原因として、中小の河川が豪雨に耐え切れず、氾濫してしまったためだった。特に中野区南部の弥生町付近の神田川と善福寺川の合流地点や中野区江古田の妙正寺川と江古田川の合流地点などでは被害が大きかった。総じて川沿いの被害が甚大で、都市水害が中小河川の低地で起きやすいことなどを露呈した。

中野区や杉並区は、中央線や青梅街道沿いに横に歩けばあまり実感しないが、中野通りや環七通り、環八通りなどを縦に歩けば、結構坂が多い。神田川・妙正寺川・善福寺川の近辺が高低差があるが、東中野〜阿佐ヶ谷付近にかけては桃園川という暗渠になった川もあり、この近辺では川はないものの、坂だけは残っている箇所がある。実際に中野や高円寺駅から青梅街道の間には、高低差があるのはそのためだろう。

豪雨対策として、中野区の野方近辺の妙正寺川や杉並区方南の神田川では調整池も設置され、豪雨対策を施しているようにも見えるが実際には50mmの雨程度しか対策がなされておらず、治水の遅れが目立っている。関連記事神田川の調整池では今月17日から稼動する調整池を前倒して使用を開始した箇所もある。

このような場合に対してハザードマップが役に立つような点もあるが、実は都のハザードマップと杉並区のハザードマップで相違が生じ、ハザードマップが役に立たなかった一件もあった。地図に頼ることも大事であろうが、この地域が大丈夫な地域かどうかを見極めるのは地域住民の声であり、特に新しく住みだした人には近所付き合いなどが重要になる点がある。増してや中野区・杉並区は単身層や上京住民が多いので、これすら難しい点もある。更に自然災害は何が起こるか予測ができない。ハザードマップは確かに重要であるが、それをも壊してしまうのが自然の恐ろしさであろうか。