今日、2005年の流行語大賞が決まり、自民党の武部勤幹事長の発した「小泉劇場」とライブドアの堀江貴文社長の「想定内」の2つが選ばれた。

それ以外にも、トップテンとして「萌え」「ブログ」「刺客」「クールビズ」などの言葉が選ばれた。
最近の政治のテレビ主導化が大きくいわれているが、小泉劇場はその反映を大きく表している。これは小泉首相の手法を問うもので、全体主義的な点もある。しかし、刺客よりも言葉の質が良いのでまあなんとかという感じといえよう。堀江社長の「想定内」もマスコミに連日出演し、お茶の間を賑わせた?堀江社長に賞をあげたいという意図が見え隠れする。

また刺客は選ばれたものの、大賞にならなくて良かった。これはあくまでも、マスコミが衆議院選挙の際に郵政法案に反対した国会議員に対抗する議員をこのように表現したものであり、郵政法案に賛成しなければ許せないという全体主義的な言葉であったので、あまり良い言葉ではないし、本来は暗殺者、人殺しのイメージがあり、このようにして使う言葉ではない。「萌え」は、あくまでも秋葉原を中心としたメイドカフェなどの一部の層で盛り上げた言葉で、世界が狭く、受け入れらなかった点もある。

当日のTBSラジオの「アクセス」という番組内では、神足裕司氏が、ネット関連の言葉について「タイムラグ」があることを認めたうえで、ブログが選ばれなかったことを挙げ、更に女子高生が今年乱発していた「訛りの言葉」が選ばれなかったのは訛りの言葉に対する決定的な言葉がなかったとされることを説き伏していた。

流行語といってもこれはだいたいが「テレビの中で賑わせた」言葉であり、実生活などに使われているような言葉が少ないようにも思う。ネットなど新メディアに押されようとやはり情報発信の中心はテレビであることを実感させられる。

レイ●ーラ●ンの言葉が選ばれなくて良かった。ああいうのが選ばれたら、品位を問われかねない。