afac1796.JPG現在の所、私は中央線ユーザーだ。中央線の沿線に住んで3年が経過する。中央線という路線は、さまざまな人種が住んでいることでもしられる。例えば、新宿に近い中野区や杉並区をはじめとする地域では単身の若い世代が多く、同じ杉並区でも荻窪や西荻窪は高級住宅地の部分もある。武蔵野市、三鷹市、国分寺市などは古くからの住宅地で、武蔵野の風景を醸し出している。そして立川や八王子はベッドタウンなだけでなく、古くから軍需や鋳物など地域の個性を現してきた地域だ。更に八王子から先の相模湖や上野原は、関東山地の中にあり、自然にあふれている。中央線は人種の坩堝といっても過言ではない路線だ。雑誌などでは「中央線」に関する本が多く出版されている。これはこの沿線の個性的な地域をあらわしているもので、次々と文化が生まれている。特にグルメも文化も豊富で、地域的には魅力がある。中野は、ブロードウェイなどマニアックな店が多く、吉祥寺はショッピングに便利なことで、大人気の町、西荻窪は骨董品などの店が集積している。三鷹より西では、国立の学園都市なども人気で、駅ごとに多彩な文化が生まれている。これは、自分の出身の葛飾から見ても、そう思う。葛飾や総武線沿線なども場所によっては、個性的な地域を生み出しているが、中央線にはかなわない。
私はよく中野へ行くが、吉祥寺へはほとんど行かない。滅多に用がないし、吉祥寺は、住宅地にありながらミニ新宿化しており、都会生活に憧れる市民の魅力が支持されている。更に商店街の魅力も大きく、デパートも多い。まさに都会生活に憧れるツボがある。
最寄の高円寺や阿佐ヶ谷でも吉祥寺に負けないくらいの魅力がある。それは商店街にある。高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪辺りは大型店が非常に少なく、商店街が活性化している。そして賑わいもある。これは地方都市と逆の様相を見せている。それだけでも凄いと思う。なぜならば店で買いたいものを買え、市場に左右されないので、他では手に入れられないような個性的なものまで売っている。これが、大きな魅力ではないか。高円寺は「パル商店街」、阿佐ヶ谷は「パールセンター」が主な商店街で、アーケードつきで魅力も十分ある。なぜ、このような文化を生み出しているのか商店街を見ても考えたくなる。そういえば、杉並区は大型店が少なすぎるなあ。ヨーカドー不毛の地(練馬・世田谷・目黒・中野もゼロ)で、地盤にしているのがいなげやとサミットストアなので、衣料や電気などを含めたGMSではなく、食品が中心になっている。