今週発売の東洋経済に「JRの駅ナカビジネス」に関する記事が掲載されている。これは、駅構内での商売が流通各社に大きな影響を与えている記事だ。

駅のコンビニ「NEWDAYS」や大宮・品川に代表されるエキュートなどの駅ナカビジネスのお陰で、駅構内での売り上げが急増し、いまやJR東日本は、国内4位の流通グループになった。これは、駅構内という立地条件などがその理由になっている。確かに、系列某店でのアルバイトの経験を持つものから見れば、特に飲料や雑誌、煙草、夕刊紙などの売り上げが多い。また、某著名コンサートホールのある駅の近くでは、ライブのときは売り上げが急増するようだ。NEWDAYSの売り上げは一日平均59万円で、流通業界1位のセブンイレブンに匹敵するそうだ。まさに駅の中や外にコンビニを入れるのは正解だったかもしれない。これが、需要ニーズにあっていることと言いたいが、商品を絞った効率的な戦略が的を得ている点もある。実際に、駅構内の店は、ターミナル駅では、お土産などがおいてあるが、基本的には食料品や雑誌、新聞、生理用品、電池など生活に必要なものだけを揃え、他の商品は置いていない。つまり、少ない商品で効率よく売ることも出来るのだ。故に、NEWDAYSが東日本キヨスクでの収益事業になっており、今後も店舗数を増やす構えでいるのは、この点が大きい。

なぜ、人は駅で使用したがるのか?それは駅自体が、人の交差点で、さまざまな人が行き交うためだ。郊外駅もターミナル駅も、通るだけでは物足りない。人は何かを求める。そのニーズに合致したのが、駅コンビニや駅ナカビジネスの成功例につながるのではないか。
しかし、だからと言って驕ることは出来ない。駅内の立地に甘えて、「黙ってても客が入る」といった接客等の基本的な姿勢の無視は絶対にいけない。多くの人が行きかう以上は、サービスの質も問われるのではないか?以前、この業種で働いていたときに感じた一つの考えだった。だから勤務していても他のコンビニよりもやり甲斐があった。

駅ビルを使った立地展開は、特に名古屋や札幌などでは、駅ビルに高島屋や大丸を入れ、いずれも好評を博している。それは、商品の質や立地条件もそうだが、やはり信頼性の高いデパートを入居させ、流通地図を塗り替えるような努力をしているのではないか。

今回の記事は、流通地図を塗り替えるJRの駅ナカの記事だったが、駅ナカの立地性、効率性は群を抜いており、他の業種には真似を出来ない。結果、市中のコンビニやスーパーにも競争等を促している点もある。国鉄民営化で来年は20年を迎えるが、その中での最大の革新の一つは流通業全体をも驚かせる駅ナカビジネスの成功といえる。