5cb28905.JPG今日は渋谷の話題を書きたい。渋谷は今でこそ毎日通過する駅の一つだが,以前はあまり身近でない場所だったし,好きでない場所だった。なぜならば,渋谷は人が多く雑踏な雰囲気がある場所だと思いこんでいたからだ。しかし,最近渋谷を歩いているとそうでないことに気づいた。

渋谷と言えば,センター街や渋谷公会堂などに代表される若者の町や青山学院大学・國學院大学など学生が集まるというイメージがあるが,渋谷は高級住宅地が多く,少し歩けば邸宅街が多い。特に渋谷駅南西部の渋谷区南平台町や鉢山町,西北の松濤などは高級住宅地の代表な場所だ。これらの場所は,渋谷駅から見れば坂に登った場所にある。渋谷は,渋谷川の流れなどで,坂が多く,渋谷駅やセンター街などの歓楽街は低い場所にあるが,これらの場所は,坂を上った場所にある。南平台町などは,渋谷駅から歩いて約10分であるが,とても静かな場所だ。渋谷の魅力は,賑わいと静観が隣り合わせにあることだろう。松濤などは,その極端な例で,松濤の南にある円山町という場所はラブホテル街だ。この差は一体なんだといいたい。

渋谷駅について言いたい。この駅は通勤・通学中心のターミナル駅だ。この駅は,今でこそ埼京線が「渋谷桜丘町駅」を構えて,特急成田エクスプレスの一部が停車しているが,この駅は元々特急電車とは無縁の駅だ。確かに東急東横線には特急という種別があるが,ここでは有料特急を指すのでこの意味の特急には当てはまらない。渋谷が新宿や池袋などと比較して決定的に違うのは,非日常性を醸し出すような雰囲気が薄い,日常生活型のターミナルだからかもしれない。これは高速バスも同様で,渋谷駅の真上には,東名とつながる首都高3号線が走っていても,渋谷駅を発着する高速バスは極めて少ない。このような場所にもかかわらず,山手線の運賃収入が極めて高く,ターミナル駅としての地位も不動にしている。

ただ,渋谷で残念なのが,浅草や上野などにはない歴史的なものが少ない所にある。また,日常的なターミナルにもかかわらず,物を売る台所的な商店街などがなく,下町的な雰囲気とは程遠いことにある。つまり,典型的な山の手的な街で,このような点での日常性があまり感じられない。これは新宿も同様だ。

渋谷は探してみると違った発見があった。これまで食わず嫌いな点があったが,歩けば何らかの魅力があるかもしれない。