0b95de30.jpg昨年・一昨年に続いて,この話題をいきましょうか。22日,土地価格の公示の調査結果が明らかになった。ニュースでは「景気回復によって上昇気流が見られる」ことで,特に渋谷区の表参道や港区の南青山などでの飛躍的な土地価格の向上が報道されている。その一方で,県庁を除いた地方都市では大幅な下落が続いている。総じて,近年の「格差社会」と言われているように,都市と地方部での格差が明確になっている。

このデータを詳細に研究すると,最近では,東京は郊外志向よりも都市部志向が顕著な事がわかる。例えば,世田谷区の土地価格を見ても,多摩川に近い郊外部に当たる喜多見の付近では上昇したものの大きくなく,逆に新宿や渋谷に近い場所では,大きく上昇している。(その例として,下北沢や三宿など),また奥沢・成城などの高級住宅地では,利便性関係なく大きな上昇を見せている。これは,杉並区も同様で,高級住宅地は間違いないが,新宿や渋谷などに近く,利便性の良い場所は大きく上昇している。一方で,葛飾・江戸川方面はというと,どこも全体的に上昇率が鈍い。ただ,葛西や新小岩などは比較的上昇している。足立区は,つくばエクスプレスや来年開通の日暮里舎人線の沿線では,大きな上昇があるが,世田谷や杉並ほど大きな上昇はない。一方で,東京の市や千葉,埼玉となると著しい上昇はあまりない。

最近,都市のブランド化が叫ばれているが,その傾向を見せ付けたようだった。また,郊外化の傾向は,最近ではやや下火になっているように思える。東京圏内でも,東京都区内が強く,それ以外の地域との差が広がっているようにも見える。その典型例が,横浜市で,横浜市でも東京に近い東急田園都市線や東横線の沿線の横浜市港北区や青葉区などは,価格が上昇しているものの,横浜駅よりも南の京急線沿線の金沢区や東海道線沿線の戸塚区などは微増に留まっている。今回の土地価格の公示データは,東京一極集中その中でもとりわけ利便性が大きな鍵になっている事を見せつけたようだった。