619b38c9.JPG山梨アゲインの際に,甲府駅で撮影した183系の特急かいじです。この183系の特急かいじは,2002年にE257系が投入されるまでは特急かいじの主役であったが,この年にほぼ全てのかいじが同車両に置き換えられた。今では臨時で時折走るくらいであるが,この車両のヘッドマーク入りの特急かいじが見られるのは懐かしく感じ,183系が今ではイレギュラーでしか活躍しない今,特急列車で運用されるのは嬉しい。更にこの国鉄色のクリーム色と赤の塗装なので,80年代〜90年代半ばくらいまでの辺りの雰囲気が強く感じさせる。
183わかしお?外房線を走っている特急わかしおのヘッドマークだ。このようなヘッドマークを海とは程遠い甲府で目撃する事自体が不思議だ。どうやらこのかいじは幕張電車区の車両を使用しているらしく,以前は特急さざなみ・わかしお・しおさいなど千葉方面で使用していたが,これらも2年前に撤退し,今では中央線の山梨・長野方面の臨時列車として千葉からわざわざ要員される形になっている。海での顔が山での顔として非常勤で派遣されているようだ。これが183系の柔軟さを物語るエピソードだろう。

183あずさこれがあずさのヘッドマークだ。183系のあずさも時折運転される。今ではこのヘッドマークを見る事が非常に懐かしい。

余談になるが,成田空港のターミナルビルに乗り入れた当初の数年間,特急ウィングあずさとして松本〜成田空港間で運転され,山梨や長野方面から成田空港への足として使われたが,いかんせん松本〜千葉間の特急あずさの便を千葉から成田空港へと伸ばしただけなので,時間が制約され,利用はよろしくなかったようだ。山梨から成田空港へというのは発想は悪くないが,鉄道の輸送の難しさを知ったようだった。甲府〜成田空港のバス路線が1日6本あることで,これを思い出した。私はこの車両を見に,総武線の荒川鉄橋や江戸川鉄橋,新小岩〜小岩間によく見に行ったのも懐かしい。