31578cfe.jpg今日、千代田線で昨日乗り入れを始めた小田急の新車4000系に偶然乗車した。区間は新御茶ノ水〜綾瀬間だ。

感想は中央線の233系の地下鉄・私鉄版だ。個性的な通勤車両を作っていた小田急がJRのコピーなのは少し残念だが、それでもこれまでとは違った雰囲気を感じた。

その理由は,これまで千代田線に乗り入れた小田急の車両は9000系,1000系があったが,車内の内装が明らかに違うからだ。
これまで千代田線に乗り入れた小田急の車両は9000系,1000系があったが,車内の内装が明らかに違うからだ。この4000系は,ピンク色の内装で,京急の新1000系と近い。このピンク色,賛否両論あるが,明るさが目立っていて,個人的に悪くはない。小田急の車両といえば,9000系は緑色,1000系は白で,いずれも赤や青のモケットだったが,この4000系は233系のコピーであるものの,私鉄は私鉄で内装などには工夫をしているのだなと思った。

千代田線の中でも,高校時代の通学区間に含まれる西日暮里〜綾瀬間は,特に乗車の多い区間であったが,この車両はLCDモニターが1台設置され,駅の案内なども出す。乗りなれている区間でこのような表示を見ると感動する。違った雰囲気を味わった。この車両は中央線の車両と違い,LCDモニターがあっても紙の路線図を廃止する事がなかったのは評価したい。荒川区荒川にある町屋を出て,隅田川を地下で潜るが,北千住までは距離が長いが,以前よりも早くなった印象がある。

北千住を出ると終点綾瀬であるが,いよいよこの車両も荒川を越える。小田急では,ロマンスカーなどは多摩川や相模川は越えても,荒川を越えるのは,千代田線の乗り入れ車両だけだ。神奈川や相模方面のイメージの強い小田急であるが,埼玉から流れ,東京の東側を代表する荒川を渡るだけでも小田急の沿線のテリトリーとは違う所に切り込んだなという感じがする。千代田線・常磐線・つくばエクスプレス・東武伊勢崎線と4路線合計10本の線路が近接して荒川を渡るのもっとも北の部分を4000系は走る。新車でも荒川を越える時は斬新さを感じる。荒川を越え,最後に首都高三郷線が被さる綾瀬川を越えれば,この列車の終点の綾瀬だ。この車両が綾瀬から先の常磐線に入り,江戸川を越える日はいつなのか・・・。普段は憎らしい存在の?綾瀬行きでも今日は楽しかった。

LCDといい,フルカラーLEDといい導入をしているのは,東急や小田急,西武(来年から投入予定)など西側の私鉄ばかりで,なぜ東側の私鉄が遅れているのか・・・千代田線は最近,小田急の乗り入れを強化する方向でいるが,北千住や綾瀬などに乗り入れるとその傾向が目立ってしまうのは気のせいかな。車両的には,コピー車両を導入するのは効率化などの上では有効かもしれないが,何線らしい車両というのがいなくなって,かなり寂しい。標準車両のガイドラインなどもあるが,それらももっと工夫をして欲しいと思う。

この車両はあまり新宿に姿を現さないようだ。