63c1cf23.jpg横瀬で西武の旧レッドアロー5000系に再会した。私は,京成沿線の出身であるが,幼時から墓のある所沢や親戚のいる飯能や秩父などへ行くことなどが多く,西武池袋線に乗車する事が多かった。そのアクセスとして,レッドアローには馴染みがあり,特に小さい時は乗るのを楽しみにしていた。風景では,飯能から先は,山奥に入り,本当に秩父に着くのだろうか,はらはらしたこともあった。しかし,正丸トンネルを越えた,秩父に入った時は,感動をした。
レッドアローには,京成のスカイライナーと並ぶくらいなじみのある列車だ。私にとって西武の列車といえばこのレッドアローだ。このレッドアローには1回に限らず,何度も乗車した。中には,子供だから駄々をこねて?所沢と池袋の短区間で乗った事もある。レッドアローといえば,小田急のロマンスカーのような華やかさなどは少ないが,箱根などに比べて地味な印象のある秩父を魅力的にしたのが最も大きな実績だろう。

私は,箱根や日光,房総などの関東の並み居る観光地の中で最も好きなのが秩父だ。秩父は山と緑,水などが豊富で,果物なども沢山取れる。秩父は芝桜,桜,巾着田,あじさい,紅葉と四季折々の花が見られるところに大きな魅力がある。意外かもしれないが,温泉も多い。箱根や日光のように観光地を作っている印象のある場所よりも,秩父の場合は自然体な所が多く,地域をありのままで表しているのが好きなところの一つだ。

この車両は、廃車になって、10数年が経つがデザインの先鋭性は今でも十分通用する。車内も当時と変わらない。乗ってこのようなことも思い出した。