日曜日の夜,新宿駅を通過した際に,新宿と新潟を結ぶムーンライトえちごに見慣れぬ車両がいると思い,見つけたところ,この車両は上越新幹線に接続して新潟と秋田を結ぶ特急いなほに使われている485系だった。このムーンライトえちごは,普段はクリームと赤の国鉄色の485系が走っている。今では見る機会が減った国鉄色を味わえる列車としても有名だ。
485系のいなほ色は,私が最も好きな塗装の一つだ。白地にエメラルドグリーンと水色の塗り分けは,日本海側の風景に見事に合わさっているからだ。白は雪,エメラルドグリーンは,水田地帯,水色は日本海の風景と塗装で,日本海側をイメージさせるからだ。
私は中学生の時に当時,この色の使われていた大阪〜青森間の旧特急白鳥に憧れていたこともあった。しかし,実際に見るのは1995年の夏に北陸の方に青春18きっぷを使って旅したときの特急北越(新潟〜金沢間)が最初だった。はじめて見た時は,少し感動してしまった。
この色の車両は,新潟を本拠地として,特急いなほを主に使っているので,東京に乗り入れることは滅多にない。谷川岳を越え,利根川の流れに乗って別の風の流れる場所へと行き着いたようだった。この日は,新宿〜黒磯を結ぶ快速フェアーウェイにも,この車両が走ったそうだ。東北本線の特急の代表的な車両として名高い485系であるが,日本海のにおいを感じさせるこの車両が走ったことは珍しい記憶になったのではないか。
