6f9c6120.JPG

西武鉄道の2008年の事業計画が発表された。主なものとして以下の点がある。投資総額は253億円となる。

1・インフラ関連

池袋線石神井公園駅付近の高架複々線工事を続けていく。完成は2012年ごろになるそうだ。池袋線で特筆すべきものは,保谷駅の改良工事の開始だ。保谷駅は,現在1面2線あるが,上り線にホームを増設し,2面3線にしていく予定だ。工事完成後は,中線での折り返しが可能になり,遅延防止などにつながることになりそうだ。これは,2012年の副都心線と東横線の乗り入れ開始時を目処に行う予定だ。多摩川線の武蔵境駅付近も中央線の高架工事とともに,高架化が行われる予定だ。それ以外では,所沢・狭山市・江古田・野方などでは駅舎改良工事が行われる予定だ。

2・車両関連

4月26日華々しいデビューを飾ったスマイルトレイン・30000系車両。今年は,22両が製造される予定だ。内訳は,8両2本と2両3本の22両になる。6000系車両は副都心線乗り入れの工事を5編成行う。内装リニューアルも行うが,そのうち1編成は,30000系同様にドア上に2台のLCDモニターを設置するそうだ。これは,スマイルビジョンと名づけられる。最終的には,副都心線有楽町線に乗り入れる6000系の全編成にLCDモニターがつけられるそうだ。

西武2000系フルカラー2000系3編成24両の行き先表示のフルカラーLED化改造が実施される。2000系も,一部がフルカラーのLEDになっている。

30000系の22両の導入によって,8両だけでなく,2両編成の30000系が投入される。果たして2両の30000系はどのような編成になるのだろうか。それによって,30000系の運用に柔軟性が生じ,いつ何両で来るかわからなくなるので楽しみだ。

西武101系練馬30000系の追加投入と引き換えに西武の顔・101系の廃車が進展してしまうのは残念だ。

それ以外にも,ATSや安全装置の設置なども行われる予定だ。目立つ所は,これくらいだ。30000系デビュー,副都心線乗り入れでの渋谷進出など西武鉄道節目の年の2008年は,車両のリニューアルや2012年の副都心線と東横線の乗り入れの準備を行い,更なる快適な通勤を目的にしている西武の事業計画となった。いずれも楽しみにしたい。