先日,花菖蒲を見るために堀切菖蒲園へ赴いた。この堀切菖蒲園といえば,京成線の駅で,それで名前が知られているが,場所は堀切菖蒲園駅から歩いて10分の場所にある。
花菖蒲といえば,葛飾区の花で,同地と深い馴染みのある作者に取ればもっとも身近な花だ。葛飾区では多くの場所で花菖蒲のシンボルになっている。例えば金町駅と南水元を結ぶ路線バスには「アイリスループ」という名前がついているが,これはアイリスというのが花菖蒲という意味だからだ。
葛飾区は地形が川の多い低湿地なので,水で育つ花菖蒲の生育環境に適している。花菖蒲の名所としても知られている水元公園は,水郷公園が発展したものだ。この葛飾エリアは,堀切菖蒲園・水元公園だけでなく,江戸川区の小岩菖蒲園も花菖蒲が咲き乱れる。だから地元で見られる花といえば必然的に花菖蒲が出てくる。作者に取れば花菖蒲といえば絶対にこの3つの菖蒲園のうちのいずれかで,その他の場所ではあまり花菖蒲は見たいとは思わない。西武沿線に転居して,東村山の北山公園が近かろうと作者にとっての花菖蒲は葛飾周辺なのだ。
この堀切菖蒲園は,狭い敷地であるが,多くの種類の花菖蒲が植えられている。水元や小岩は,種類は乏しいのに対して,ここは中身も濃い。花菖蒲は紫・薄紅・白・黄色の花がある。色は刺激が強くないかもしれないが,美しい花を咲かせるのが魅力だ。
堀切菖蒲園の近くの荒川の河川敷では,地元管理の菖蒲田があり,荒川と花菖蒲の組み合わせを実現している。荒川沿いで見られる花菖蒲はここくらいだけだ。でも菖蒲園で見た後に荒川の花菖蒲を見ると,乾いた感じの花菖蒲がする。花菖蒲はやはり湿っていないと,ここに葛飾区が荒川の花菖蒲園として公園を開発してくれたら面白いのに。せっかく荒川と花菖蒲というシチュエーションは素晴らしいのにこれは生かすべきではないか。
梅雨時期を彩る花は紫陽花と花菖蒲があるが,この時期ならではの魅力がたっぷりつまっている。それだから休みが少なく,雨も多いイメージのある六月の魅力が増えるのだ。
