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山梨・白州への旅路第1回〜行きの列車にて〜(7月21日分)の続きをここでは書く。

さて,韮崎駅に着いた一行は,7人のメンバーで歩く事になる。ここから山梨交通のバスに乗って武川を目指す。武川は秩父鉄道の駅のように「たけかわ」ではなく,「むかわ」と読む。韮崎の駅周辺も商店街が寂れていた・・・地方の衰退化を表しているような光景だった。

韮崎からは旧街道に当たる国道20号沿いを通る。中央線とはまったく別の場所を走る。中央線は,韮崎からは八ヶ岳の山越えに挑むべく,七里岩と呼ばれる八ヶ岳山麓の台地・丘陵地を通過するのに対して,国道20号は釜無川沿いを通過する。その為,韮崎からしばらくの間は,中央線が八ヶ岳山麓の台地・丘陵地,国道20号(甲州街道)は川沿いの低いところを通る。

のどかな風景が続く。山梨交通のバスは国際興業バスと同じ色の車体・色を使っている。たまに国際興業バスを西武池袋線の駅などで見るので,何だか普段乗っているバスのように見えた。

ちなみに釜無川とは富士川の山梨県内での名称で,市川大門の付近で,笛吹川を分ける。最後は,富士へと注ぐ。富士川といえば,身延線の特急ふじかわなどが有名なあの富士川だ。

武川の出発点に到着する。(付近の地図)ここからは白州まで徒歩の旅が始まる。すぐに小武川という釜無川の支流を越える。美しいトラス橋だ。釜無川は,そのすぐ近くを流れている。この辺りは,国道20号は,まっすぐに直線に貫くが,我々は旧道に入る。この辺りは低いところには国道20号,高いところには集落がある。おそらくこの辺りは釜無川の氾濫が激しかったためではないかと推測する。

白州の古道台が原尾白川を越え,旧武川町から白州町へと入る。ここから旧道に入る。この旧道はスピードスケートの勅使河原郁恵さんがNHKの番組で歩いた事で,有名になった。古い道には,山梨らしいブドウ畑が続く。

旧道が終わりしばらくした台ヶ原で休憩を取る。(付近の地図)は台ヶ原宿で昔ながらの景観が残っている。ここでは,昼食をとる。昼食は,1500円するうどん定食を食べた。水もうまいし,うどんもうまかった。まさに水どころ白州らしい味だ。

台が原の酒蔵台が原の金精軒この台ヶ原には,酒蔵や金精軒という信玄餅の銘菓の店などがある。信玄餅は桔梗屋のイメージがあるが,この金精軒の信玄餅も老舗のものだ。酒蔵では,きき酒を味わった。古き良き町並みが残っており,これはよい宿場町の景観だった。

甲斐駒ケ岳八ヶ岳今,白州は水どころだと書いたが,では白州といえば何を思い浮かべるかといえば,サントリーの南アルプスの天然水もしくは菓子メーカーシャトレーゼの工場だろう。シャトレーゼも白州のおいしい水から作るケーキを売りにしている。白州町内は,水田と左に甲斐駒ケ岳,右に八ヶ岳が広がる。ちなみに我らは,国道20号ではなく,旧道を通っている。20号は橋などを除いてほとんど通らなかった。

七里岩鉄道及び中央自動車道は,前述のとおり七里岩(写真の奥のほう)と呼ばれる八ヶ岳の台地・丘陵地の中を通っており,道路から鉄道の駅まで行くには,高低差が100m以上あり,急な曲がりくねりの道へ行かなければならない。(詳しくは付近の地図のいずれかをクリックし,右上に動かして見てください)それゆえに,鉄道では味わえない景観を楽しむ事ができる。ちなみに鉄道や高速道路が釜無川沿いでなく,山の中を通過するようになったのは,釜無川が荒れ川で,水没の危険があったので,高い八ヶ岳の方を通過したのだ。我々が通過しているのは直線距離では小淵沢駅と3kmくらいしか離れていないが,はるかに遠くを通っているようだ。

白州工場しばらくして,サントリーの白州工場の近くに着く。ここが今日のゴールだ。(付近の地図)白州といえばなんといってもサントリーのウイスキーのブランドになっている。ここでウイスキーの工場の中を見学する。それ以外にも白州の天然水の製造工程を見る事ができた。普段飲んでいる南アルプスの天然水はここで作っているのか。

白州工場2ウイスキーの貯蔵庫では,ウイスキーのあのにおいが漂っていた。この香りといえばもう言葉に表せないくらいだ。このような工場の入ったのは久々だ。その後で,ウイスキーの試飲会が行われた。暑い中,8kmも歩き,その後に飲むウイスキーの味は普段のウイスキーよりもおいしかった。梅雨明け直後の真夏のこの日,白州の町を知る事ができ,更に酒やウイスキーも味わえ,有意義な白州への旅だった。

・白州は今は山梨県北杜市という市にあるが,この北杜市は,白州・武川だけでなく,長坂・小淵沢・清里など多くの町が合併して誕生した。山梨県の北側が全てひとつの市になってしまった。しかしこの白州と清里とでは何だか違うような気もする。

この先は第3回 白州からの帰り道(7月28日分)へ続く