あらかわ交通ノート夏休みスペシャル第3回は,印象的な夏休みの思い出を書く。
それは1993年・15年前のある夏のことだった。タイトルは,この曲のヒットした1993年に出したclassの有名な夏の歌から取った。
寝台特急ゆうづるがこの年の秋のダイヤ改正での廃止が決まった。寝台特急ゆうづるは,上野と青森を常磐線経由で結ぶ寝台特急だ。東北ブルトレの中核を担い,東北新幹線開通とその後数年間は,東京と東北を結ぶブルーとレインの代表的な列車だった。
今から15年前のある夏の朝,上野行きのゆうづるを見届けようと,私はひとつの場所へ向かった。それは常磐線・千代田線の金町〜松戸間の江戸川鉄橋だった。ここは,作者の当時の家から自転車で20分くらいで着く場所だった。
確か日曜の朝だった。103系や415系などが通過する中で,しばらくして583系のゆうづるが来た。3段寝台特急で,色は青とクリーム色の塗装だった。作者はこのときまで583系を生で見た事はほとんどなかったが,生でこの車両を見たときだった。長い常磐線の江戸川の鉄橋を長編成で、威風堂々の走りをしていた。それには感涙してしまった。
ゆうづるの上野到着はあとわずか,荒川・隅田川を越えれば上野というわずかなところだった。
この秋で,ゆうづるは引退が決まってしまった。江戸川の橋を渡る583系がもう見れなくなるのか・・・。鉄道輸送が新幹線だけになり,夜行が存在を薄れさせていく時代を感じた。
583系は、1967年にデビューをした夜は寝台列車、昼は特急列車にも使えるマルチナブルな車両で、東海道新幹線だけしか新幹線がない時代などは東京や大阪などの大都市から地方への列車に使われていた。東京からは東北方面、大阪からは九州方面の列車に使われた。しかし山陽新幹線・東北・上越新幹線の開通などで583系が縮小し、1990年頃には東京と東北を結ぶ列車での使用は数えるほどだけになってしまった。この1993年は最後の輝きを見せている年だった。583系は昭和の時代の鉄道の最盛期の面影を伝える列車と言えよう。
東京発の寝台列車も今年は急行銀河が廃止になってしまい、寝台特急富士・はやぶさも来年の廃止が有力になっている。上野発も寝台特急北陸やあけぼのがあるが、これらもどうなるかわからない。
この常磐線江戸川鉄橋では,この年には,リゾートエクスプレスゆうの使用による特急リゾートゆうひたちなども見に行った。リゾートゆうは,今ではお座敷列車であるが,昔は欧風列車で,全席グリーン車の超豪華列車だった。
千代田線との乗り入れようにE233系が秋以降に投入され,203系の廃車も予想されるが,おそらく最後の203系もここから見届けるようになるのかもしれない。
またまた私は古い話で恐縮ですが、私のゆうづるは…20系寝台…それも最後尾がナハフ20改造のナハネフ21。
電源車もカニ22のパンタを外し。
先頭には田端のEF80Pでした。
個人的には583系よりも好きでしたね!
水戸で青森のED75P(1000番代)にバトンタッチ…。
やっと千代田線が出来て、営団7000系と73系快速が併走したものでした!