5361e889.jpg

先日,東武鉄道の完全乗車を達成した。東武は支線が多く,乗るのも大変だったかもしれないが,この完全乗車を通じて,東武の特徴がよくわかった。

東武は伊勢崎線・日光線,東上線などの幹線と野田線などの準幹線,越生線,佐野線,小泉線などの幹線がある。幹線は浅草や北千住,池袋などの都区内を出ており,準幹線の野田線は,船橋から柏経由で大宮を結び,後者は途中駅から分岐している。京成が,金町線・千葉線などしか支線がない事を考えれば,支線の数がとても多い。

今は無き東武5000系ここでは幹線よりも準幹線・支線に乗車した感想を書くが,東武の支線を挙げると,大師線,亀戸線,越生線,桐生線,小泉線,佐野線,鬼怒川線,宇都宮線がある。また,東上線の小川町〜寄居間,伊勢崎線の太田〜伊勢崎間のように,支線と変わらないような幹線もある。

支線では,ほとんどの路線で,東武の顔の8000系が使用され,それもワンマンになった車両が活躍している。最近までは,つり掛け駆動の5000系も走り,独特の走行音を奏でていた。

特に伊勢崎線・日光線系統では2006年3月の全面ダイヤ改正,東上線では今年6月のダイヤ改正以降,その傾向が明らかになっている。

西小泉と8000系東武の支線の面白さは,産業輸送にその重点があったことだ。亀戸線,桐生線,小泉線,佐野線などはその例だ。先日葛生駅を訪ねたときは,そのような事を感じた。数年前までは東武でも貨物輸送が盛んだったが,貨物がない今は,経営の効率化などに重点を置くことになったのかもしれない。

亀戸線や小泉線,大師線(※1)はその先までの延伸計画があったが,支線で止まってしまったところもある。もしもその計画が実行されればどうなっていたのだろうか。

東武50000系スペーシア東武鉄道の魅力と言えば,関東の鉄道の縮図的なところにある。伊勢崎線や日光線,東上線のような通勤輸送から遠距離輸送まで担う路線,宇都宮線,小泉線,佐野線などのような支線までいろいろな路線がある。それに,100系スペーシア,200系りょうもうなどの特急車両など魅力的な車両もある。風景も大都市を抜ける風景から荒川・利根川・渡良瀬川などの川越え(※2),日光線の山岳風景などバラエティーがある。しかしそれが故に輸送量に大きな差があり,一方で急行や準急などを走らせ,もう一方ではワンマン化を推し進めるなど運営にも差が生まれている。それだから東武にはさまざまな顔があって面白いと感じるのだ。

表紙の写真は,伊勢崎線の荒川鉄橋を越える特急りょうもうの200系でいつかは忘れたが,荒川の小菅側から撮影したものです。


※1 亀戸線は越中島方面,小泉線は利根川を越えた熊谷方面,大師線は西板線として環七通りに沿う形での延伸が計画されていた。

※2 荒川は伊勢崎線・東上線に1本ずつ,利根川は伊勢崎線・日光線に1本ずつ,渡良瀬川は日光線・佐野線に1本ずつある。野田線には江戸川越えもある。