12月の愛知・三重遠征として今日からは後半の三重編に入る。三重県で訪れた鉄道は、三岐鉄道の三岐線と北勢線だ。三岐線は、三重県四日市市の近鉄富田駅から三重県いなべ市の西藤原駅を結ぶ26.5kmの路線で、北勢線は三重県桑名市の西桑名駅からいなべ市の阿下喜駅を結ぶ路線だ。前者は西武の中古車や貨物列車が走り、後者は2003年に近鉄から路線譲渡を受けた軌道幅762mmの軽便鉄道を今でも引き継いでいる路線だ。
その第一回目は、三岐線の訪問記を紹介する。
三岐鉄道三岐線の起点駅は近鉄富田駅だ。名古屋駅からは近鉄名古屋線に乗車する。三重県内の主要都市へは名古屋から行くには近鉄の方が圧倒的に便利だ。富田駅は急行の停車駅なので、急行に乗車する。蟹江、弥富などのゼロメートル地帯を通過し、しばらくすると木曽川を渡る。三重県に入り直ぐの長島駅を過ぎると今度は揖斐川と長良川を渡る。近鉄の愛知・三重県境に架かる橋は河口に近いので橋の長さが半端なく長い。京葉線や東西線の荒川鉄橋並みの長さだ。橋を越えた桑名駅の次の停車駅が富田駅だ。近鉄の車両は、相変わらず整備状況がよく、例え20年前に製造された車両でも古さは感じさせない。
富田駅では、3番線に三岐鉄道線が止まり、近鉄との間は改札なしで行き来できる。ここで止まっていたのは西武の701系の中古車だ。西武の701系は、西武の101系以前の主力車両で、1990年代の初めくらいまで新宿線などで活躍していた。顔は101系の前期車と変わらないが、足回りはまったく違う。車内はもう40年以上経つベテランなので、車内はくすんでいた。しかし車内は白の壁、茶色の座席モケットは101系などとも変わらなかった。
富田駅を出る。すぐに貨物列車とすれ違う。この三岐鉄道線は藤原岳のセメント輸送なども盛んなのだ。会社の株主は太平洋セメントで秩父鉄道と同じだ。701系のサウンドは西武の101系のような豪快な音はないが、それでも101系などにも聞かれる西武独特の起動音などが聞こえる。西武のいわゆる所沢車両工場で製造したグループは、足回りなども独自性があったのかと感じる。東名阪自動車道の高架橋などの下を通り、保々駅で途中下車する。ここには三岐鉄道の車庫があるからだ。
