

SL春先どり号が、千葉みなと〜木更津間で運転された2月13〜15日は、SLの運転にあわせたパワーデイズのごとく、いろいろな列車が走った。
その中でも、京葉線の東京〜外房線の誉田間などで走った快速春先どり号は、元々常磐線の特急ひたちなどで使っていた勝田電車区の485系を使って運転された。この列車に乗って東京から千葉みなとへと向かった。途中の停車駅は新木場だけだ。
京葉線東京駅は、鍛冶橋駅と言ってもいいような場所にある。相変わらず山手線など他路線からは遠い。しかし、ここで485系が待っていたのは普段とは全く違う。485系という特急車両なのに全席自由席だ。北陸など485系が特急として活躍している地域もいまだに多いのに、これはまさに太っ腹だ。出入り口は地方のホームかさが低い駅に対応してステップがある。車内に入る。特急車両はデッキと車内がドアにあり、ドアの向こうは別世界なので、その雰囲気がやはり特急車両の味と言えよう。デッキの向こうの座席は若干嵩上げされているのは特急ひたち時代に改造が行われた為だろう。
しばらくして、地上に出る。京葉線は潮見駅の手前で、地上に出るが、開放的な広がりが私は大好きだ。他の路線の地上に出る場所とは全く違う。運河を越え、新木場に停車する。座席は私が乗っていた車両(前から3両目)では6割くらいだったが、前の方は9割くらいが埋まっていた。
新木場を出て、荒川を越える。荒川で最も下流の橋を越えると葛西臨海公園の観覧車などが見える。荒川を485系で越えるのは、昨年のSL南房総追っかけ時に、新宿〜千葉間の総武線経由で乗車した485系のニューなのはなでの快速すいごうの乗車以来1年ぶりだ。なんかSL追っかけの度に乗っているようだ。この485系は特急ひたち時代はおそらく北千住を出た常磐線荒川鉄橋を越えていたのだろう。
しばらくして、旧江戸川を越えディズニーランドが見えれば舞浜だ。日曜で賑わうディズニーランドを横目に通過する。そして作者の祖父の墓の最寄り駅の新浦安駅で、面白いことが起きた。この列車が、後続の特急さざなみに抜かれるのだ。なんと485系がE257系に抜かれたのだ。ドアは開かなかった。はるか昔、この新浦安駅では、私が乗った183系の快速電車が183系の特急さざなみに抜かれるシーンも味わったこともある。この485系は祖父がかつて住んでいた亀有周辺も間違いなく通過していただろう。ひょっとしたら小さいときに祖父の家の辺りからこの車両を見ていたかもしれない?
京葉線の風景で華があるのは新浦安駅を出てすぐの海沿いに走る場所を過ぎた辺りまでで、この先は工場地帯の風景が続く。江戸川の本流も市川塩浜の先で越える。この江戸川の橋も江戸川としては最も下流の橋だ。途中は京葉線に土日に走るE331系や最近京葉線に活躍の場を変えた209系などとすれ違う。
千葉マリンスタジアム・幕張メッセなどが見えればここは海浜幕張、京葉線の駅では中核のこの駅すら通過する。京葉線沿線は大規模なショッピングセンターが多く林立している。これも土地のある湾岸部ならではだろう。そしてしばらくして、SLの始発駅千葉みなと駅に到着する。ここでの賑わいはまさに凄い。
485系は京葉線のスラブ軌道や車両が1976年製と33年も経過していることから結構がたがたゆれていた。さすがの485系もこれだけ長く使っていれば・・・と感じさせた。E257系など新しい特急車両が主力になる中で、見劣りをするのは残念だ。
そしてこの千葉みなと駅で、SL発車のその瞬間を待つことになる。
