201系で青梅に着いた後は,青梅からはバスに乗る。青梅市は西武バス・西東京バスだけでなく,都営バスも走っている。都区内以外では都バスが走っているのは青梅周辺だけだ。青梅の都営バスは数えるほどしか乗車したことがないが,こんな所で見慣れた都営バスがいるというのには,親近感を感じる。青梅はやはり寒い。都区内に比べると3度くらい低い。

今日,作者が乗車するバスは,青梅車庫から青梅駅を経由して西武新宿線の柳沢駅の間を結ぶ梅70系統だ。この路線は,青梅と西東京市(旧保谷市)の柳沢の間を走る路線で,片道30km以上に及ぶ長い路線だ。もちろん都バスでは最も長い距離を走る。

都区内の都営バスの大半に乗車している作者であるが,この路線は乗車する機会には恵まれず,いつか青梅へ行く事があれば乗りたいと思い,今日は仕事じゃないからいいやと思い,乗車することになった。

青梅駅前からバスに乗る。時間がなく,青梅車庫始発であったので青梅駅での写真はここではないのでご勘弁いただきたい。青梅駅を出て,時間が経たぬうちに青梅線の踏切を越える。ここで通るのは青梅街道の旧道だ。青梅の谷口集落から生まれた旧市街地だ。そしてすぐに東青梅駅の近くを通過し,青梅街道の新道に入る。この辺りはロードサイドのスーパーやレストランが多い。青梅独特の扇状地の地形の影響で,青梅駅を出た時点では少し狭い街の印象があったが,東青梅や河辺へ向かうにつれて段々広くなってくる。これはまさに扇状地独特の地形だろう。青梅街道をひた走る。JR青梅線は多摩川に沿う形で立川へと向かうので,ここで青梅線とは分かれることになる。青梅線は,奥多摩街道という青梅線の西側というか多摩川に沿う道路と平行して走る事になる。

青梅市の東部は工場なども多い。しばらくして瑞穂町にはいる。ここは横田基地の所在地としても知られる。八高線箱根ヶ崎駅の近くで国道16号線を越え,更にその先で,新青梅街道のバイパスと青梅街道に分かれるが,バスは青梅街道に入る。トラックなどが多く,ロードサイドの店の多い新青梅街道と違い,こっちは2車線道路で,のんびりした雰囲気がある。すぐに武蔵村山市に入る。ここは、西武線などの駅から離れ、鉄道で行くには少々不便な場所だ。武蔵村山市は鉄道の駅がなく、目ぼしい建物も少ないので、通過するのに少し時間がかかった。車窓のすぐ左手には、狭山丘陵も見える。そしてしばらくすると東大和市に入る。ここら辺は利用者は著しく少なかった。

青梅街道駅西武拝島線東大和市駅で、西武拝島線と交差する。西武としては珍しい?高架駅の同駅では、数人の乗客が乗ってきた。それでも総数は10人程度だ。青梅からここまでの所要時間は約1時間だ。この東大和市駅から青梅側ではそこそこの本数があるが、田無側では少なくなる。この路線が交通の不便な武蔵村山市や瑞穂町へのアクセス路線になっているようだ。

東大和市駅からは南へ行けば立川になるが、このバスは田無方面へと向かう。東大和市駅からは西武拝島線・西武新宿線に沿う形で走る。青梅街道は2車線道路なので狭い。物流道路と言うよりも地域型道路だ。途中、小川駅の近くで西武国分寺線を踏み切りで越え、武蔵野線新小平駅の目の前を通過する。この駅は青梅街道に交差する形で駅があるのだ。ちょっと行くと西武多摩湖線青梅街道駅の前を踏み切りで越える。新小平と青梅街道は500mくらい離れている。この梅70系統は、青梅からの路線の折り返し場所は、東大和市駅だけでなく、西武新宿線小平駅もある。青梅から東へ行くほど本数が先細りをする路線だ。

しばらくして西武新宿線を踏み切りで越すところがある。そこに昭和病院と言う大きな病院があり、この路線が残存しているのがこの病院への輸送があるそうだ。この病院は、西武新宿線の小平と花小金井の中間くらいの場所にあり、鉄道で行くには少々不便だからだ。この路線は青梅からここまで合計5箇所の踏切を越えた。(青梅線東青梅駅近く、八高線箱根ヶ崎駅付近、西武国分寺線、西武多摩湖線、西武新宿線)利用者はこの辺りでも5人くらいで、混雑している都営バスとはまるで違う空間のようだ。

そして西東京市(田無市)に突入する。青梅から田無までも約30km。ここまで1時間半以上かかった。東京の市を西から東までまさに北多摩横断路線と言ってもいいだろう。もう降りたいが、それでも柳沢まで乗り通したい。

青梅街道の旧道から箱根ヶ崎から分かれた新道に復帰する。狭い青梅街道はここまでで、ここから終点の柳沢までは広い青梅街道を通るのだ。ちなみに箱根ヶ崎〜田無間ではバイパス道路だった新青梅街道は、田無駅の北側の北原交差点で、西武新宿線に沿う形で鷺ノ宮・目白方面に向かう。この青梅街道は荻窪・新宿方面へと向かう。そして夜7時過ぎに柳沢駅前に到着する。100分以上にわたる長い旅はこれにて終わった。ここから西武新宿線に乗るが、柳沢の駅で乗降するのは初めてだ。

今日は日曜の夕方だったので、そこそこ道も流れていてほぼ定時運行ができたが、長距離路線で多くの渋滞箇所や踏切を通ることから定時運行をするには至難の業なのかもしれない。それでもバス旅の魅力や青梅街道の旧街道を感じさせるには絶好の路線がこの梅70系統だろう。是非一度乗車を進めたい路線だ。

この路線は昔は、柳沢から中央線の荻窪駅や阿佐ヶ谷駅まで青梅街道を沿う形で走っていたそうだ。なんと杉並区内から青梅までの直通バスもあったのだ。まさにありえないような路線バスだったのだ。