4月3日、山形新幹線つばさ18号が山形県の新庄駅から東京駅へと上りのみが運転をされた。この列車は、あと1本だけになった山形新幹線の400系車両で運転をされた。つまりこの列車が山形新幹線の400系のさよなら運転を兼ねているのだ。
今回、見に行った場所は、王子駅前の北とぴあというビルの展望台にした。ここは、新幹線だけでなく、東北本線・高崎線・京浜東北線・都電荒川線などを見ることができ、東京から北の方へ行く列車を見るには適した場所だ。ここからは飛鳥山公園や東京スカイツリーなども撮ることができる。
まずは王子に近い都市農業公園で、桜を見る。ここで見た桜は後日、あらかわ桜ノート2010にてお届けする。この都市農業公園は、荒川の五色桜などが見られる公園としても有名な場所で、ここで桜を見るのが毎年恒例になっている。
北とぴあには、通過時間の30分前から多くの人たちでにぎわっている。まずは、ここから見る東京スカイツリーの写真から出そう。この辺りは高層建築などがあまり多くなく、スカイツリーが目立って見える。
そしてまずは、東北・上越新幹線の顔として長く走ってきた200系車両が通過するので撮影をする。200系新幹線は、今は上越新幹線の一部と東北新幹線のなすのと仙台発着のやまびこの一部でのみ使用をしている。これは、東京駅を11時20分に出発をしたなすの255号と思われる。ここからは飛鳥山公園の桜が見える。都会の桜の中を走る新幹線の姿はとても美しい。ただ、ここからは接近をして撮ることが少し難しいのだ。この北とぴあからは昔、200系の16両固定編成の2階建て連結車両を見たことがある。
そしてしばらくして、ついにやってきた。
山形新幹線400系を使ったつばさ18号が荒川を越え、大宮方面からやってきたのだ。今回は飛鳥山公園の桜と都電荒川線をバックにして撮影をした。1992年、東京と山形の間を直通で結び、東京と山形県との交通環境を大きく変え、新幹線の存在感も大きく変え、新在直通の列車の先駆けとして走ったシルバーメタリックのこの400系もいよいよ最終焉を迎えることになった。東京の美しい桜に見守られてこのさよなら運転ができるので、光栄だろう。右の写真は望遠で撮影をした400系だ。山形新幹線の400系は、7両編成が単独で走ることが1日僅かしかなく、これだけ短い新幹線は小さく見えてしまう。都会の風景を走り、18年間山形と東京を走りぬいてきた。
左は飛鳥山モノレール、右はE3系つばさとE4系MAXの連結した車両だ。飛鳥山モノレールは、昨年夏に王子駅と飛鳥山公園の山頂を結ぶモノレールだ。この飛鳥山公園は、王子駅から見ると山の高いところにある。右の山形新幹線は今はE3系で走っており、新庄延伸時に製造された車両と400系置き換えで製造をされた2つの車両がいる。特に後者は、東海道・山陽新幹線のN700系の東日本版の車内サービスをもつ。
今度は北側に視点を写す。こちらは順光だ。まずはS字カーブを曲がるはやてとこまちの姿を撮った。これははやて・こまち8号とされる。右の写真は211系で、近くの公園の桜と一緒に入れてみることにした。
少しぶれていて申し訳ないが、これは山手貨物線下りを走る国鉄色の183系とはやて17号のE2系の姿だ。183系とE2系という新旧の高速鉄道の顔同士が並ぶという夢のようなシーンを撮影をした。しかし、ぶれてしまったのが何よりも残念だった。183系は団体臨時列車に使っていたのではないかと推測をする。
そして、最後は、先ほどつばさ18号で東京駅に到着をして回送として送り込まれる400系の姿を撮る。
左はカーブを曲がる400系だ。向かいに来るのは、E2系のやまびこ48号だ。E2系も400系も東北新幹線を支えてきた車両だ。山形から東京への夢を乗せ、そして東京からおしんやスウィングガールズの舞台へと運んだ400系車両。新幹線の新しい姿を築き上げ、身近にしたこの400系。都会の喧騒から山形へと新幹線内や板谷峠などを越えて走ってきた。桜の舞う東京を去って行った。最終運転は18日にも新庄⇒東京間でつばさ18号として運転され、桜が見ごろの山形を出るこの運転は、桜吹雪に舞う中、花道を飾るのは間違いないだろう。
タイトルは、昨年朝の連続テレビ小説「つばさ」の主題歌とその主題歌を歌っていたアンジェラ・アキさんの別の曲名から取っていった。
関連記事:永遠の翼〜こちらのつばさの最終回も近い?〜(2009年10月12日分) 山形県の新庄駅での400系のつばさの目撃談を書いたもの
山形城址公園にて満開の桜に包まれた仙山線455系の撮影をした事が思い出されます。
山形市は例年4月中旬が桜の見頃。そこから周囲の地域へ桜の開花が広がって行きます。
さくらんぼ畑の中を行きます。
在来線と新幹線の二つの性能を初めて一つの車体に組み込んだ400系が。