現在、E259系への置き換えが進んでいるJRの特急成田エクスプレス。置き換えられている先代の253系車両3両編成2本がなんと長野電鉄への移籍が決まったそうだ。2011年の春頃から運転を開始する予定だ。

(長野電鉄ホームページの記事はこちらから)

長電2000系275a5254.JPG長野電鉄では、長野と湯田中の間に特急列車を走らせている。そのうち、一部は小田急の10000形ロマンスカーHiseを使ったゆけむりという列車が2006年から走っている。ゆけむり以外の特急列車は、1957年から走る古豪2000系車両を使っているのだ。

253系は、製造が1990年と20年が経過するものの、京成スカイライナーの成田スカイアクセスの開通による競争力の強化などの点からE259系への置き換えが進んでいる。今月末にも全ての車両が置き換わり、253系の運行が終了をする。しかし一部の車両は、2002年のサッカーワールドカップの日韓大会に合わせて増備された編成もある。この編成は若すぎるのでE259系への統一後の行方が気になっていた。

長野電鉄では、ワンマン化改造ならびに寒冷地への対応を進めた上で、この253系を走らせていくそうだ。ただ、メンテナンスなどがJRの時のようにうまくいくのかという点にも注目をしていきたい。

国分寺NEX空港アクセスという大事な任を解かれ、新たな活躍の場となった253系車両。これまで空港アクセスという高速列車で東京と成田空港の間を海外旅行客や来日する外国人などを運んできたが、今後は小布施、信州中野、湯田中、志賀高原などへの観光客や用務客へのアクセス列車としてリンゴ畑の中を冬の厳しい気候に耐えながら、千曲川沿いの街を結ぶことになりそうだ。信州長野〜湯田中間の急勾配を登る山登りにも注目をしたい。作者の学生時代の友人が長野電鉄の沿線にいるので、訪問の時にでも乗車をしにいきたいものだ。

長野電鉄では、小布施や湯田中など観光資源があるので、それを売り込んで、この列車が宣伝できれば幸いだ。長野電鉄には小田急のHiseだけでなく、東急の8500系などもいるので、1990年代の東京の鉄道が味わえそうだ。Hise、NEXという新宿駅の二つのスター車両が長野で共演をするとはまさに驚きだ。
タイトルの果てなく続くストーリーは以前、冬のオリンピック中継のテーマ曲として使われ、冬のオリンピックつながりか長野で聴きたくなる曲の一つだ。