12月4日、都営地下鉄の馬込車両基地で都営地下鉄50周年記念フェスタが開催された。その模様をここではお届けする。
今から50年前の12月4日といえば、都営地下鉄1号線(現在の浅草線)の押上〜浅草橋間が開通し、京成線との相互乗り入れを開始した。今では地下鉄と私鉄の相互乗り入れは当たり前になっているが、私鉄の車両が地下鉄を走ることや地下鉄の車両が私鉄を走ることは当時としては非常に画期的なことだった。余談であるが、これから50年後のこの日に東北新幹線が八戸〜新青森間で開通をし、全線開業をしたのも歴史が生んだ偶然とも言えよう。
馬込でイベントをやるのは2年ぶりで、2004年以降2年に1回ペースで開催されている。京成沿線で生まれ育ち、長いこと最も身近な鉄道路線が京成と都営浅草線である者から見れば、今回のイベントは参加しないわけにはいかなかった。
今回のイベントは過去のイベントと違うのは、多くのイベントが事前応募による受付をしていた。例えば運転台見学や写真撮影会などが該当をした。そのうち、写真撮影会に当選をしたので、こちらに参加をすることにした。
このイベントには2006・2008年に行った時は多くの人で賑わっていたが、今日はこれほどまで多くなかった。理由はいろいろ考えられるが、事前応募制であったことがその一因とも考えられる。裏から展示をしている車両を見ると、都営の5300形、北総の9000形、京急1000形などが見える。都営5300形の表示は浅草橋行きだ。左の写真の浅草橋行きは、京成押上線の青砥発の最終電車として、青砥発0時台に存在をしている。日のあたる時間帯では撮ることのできない行き先だ。
次に、物販コーナーへ行くと、浅草線の絡む京成・京急・都営以外にも西武や京王なども出店をしていたが、京成のグッズの列が非常に長い。ここ最近は京成のグッズの人気が高くなっていることに気づく。今回販売された商品は、新AE形スカイライナーのはがきなどだ。京成のカレンダーは今年は早期に完売をするなど最近の京成に関する商品は非常に売れ行きが好調だ。これも新AE形スカイライナーの影響があるのかと考えたくなった。
車庫の検車区を見ると浅草線の5300形の第1編成が入場をしていた。写真は台車の写真であるが、その裏5300形が停車をしていた。5300形も来春でデビューから20周年を迎える。この車両が、初めて自宅の近くの京成線を走った時は、斬新さと新鮮さを感じ、感動を覚えてしまった。それから20年が経過をするのかと思う。
この近くでは、式典なども行われているが、今回はそこに行かずに、普段は会うことも難しい保線の車両などを撮影をした。その横には、撮影会に登場する車両がいる。しかしながら横目からは見る事ができる。
左にいるのは機関車のE5000形で大江戸線の車両をこの馬込の車両基地に運ぶために牽引をする機関車で、新橋駅と汐留駅の連絡線路を介して、運ぶことができるのだ。普段はめったに見られない車両ということもあって、見るのも撮影をするのも機会が少ない。右は、今日の車両たち。京成は3300形のツートンの赤電が来た。
いよいよ撮影会の模様をお届けする。この撮影会は、4回行われ、作者は2回目の11時45分から12時30分の撮影会に当選をしたので、参加をする。
撮影会は写真が膨大な数になるが、その中でもここでは主に撮影をした車両の写真をお届けする。
まずは北総9000形と京成3300形。北総9000形は北総では7260形に続いて2番目に古く、北総線の高砂延伸以前の新京成線の松戸まで乗り入れていた時代から走る車両だ。北総線に新AE形スカイライナーが走り、高速運転をする列車が走るようになっても、活躍は相変わらずで、羽田空港まで乗り入れる。京成の3300形は、赤電塗装が来てくれたことはとてもうれしかった。なぜならば、この塗装は浅草線乗り入れに合わせて、登場をし、京成で最も格式の高い塗装なのだ。
次は京急の1000形ステンレス車と都営5300形だ。京急1000形ステンレス車は、今や京急の主役として、京急線内だけでなく、浅草線の全線、京成線、北総線、成田スカイアクセスにも乗り入れ成田空港まで走る。三浦半島から羽田空港、成田空港まで範囲が幅広い。都営5300形は、5302Fと5327Fの2台が展示され、2台がヘッドマーク付きで展示された。この車両は、浅草線の主力として、線内だけでなく、京成線は佐倉や成田、北総線は印旛日本医大まで走り、京急線はほぼ全線で乗り入れて走っている。
この記事は第2弾も作成を予定をしている。こちらでは京成の3300形や都営5300形などをフューチャーした記事を予定をしているのでこちらもお楽しみに。
コメント一覧 (2)
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- 2010年12月07日 21:28
- アクセス快速特急様、こんばんは
コメントありがとうございます
5300形は、内装も外見も個性が強く、走行音も起動音などが非常に独特で、早い段階で都営浅草線をはじめ、乗り入れる京成押上線や北総線、京急線でもおなじみの顔になりました。LEDの表示機を早く投入をしたのも特筆されますね。1990年代は表示が薄く、光が当たると見にくい事もありましたが、今は改善されていますね。
5300形は、かつては、三崎口発成田空港行きなどにも充当されていましたが、今では以前に比べて乗り入れている区間は縮小をしていますが、東京・神奈川・千葉の一都二県を三浦半島から印旛沼の付近まで広く乗り入れることで活躍をしていますね。5300形の活躍は今でも色褪せないと思います。
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仰るとおり、5300形は斬新であり、強い個性がある車両ですね。
今では当たり前となっている、LED方向幕も早い段階で採用されましたし、走行音も独特ですね。
都営浅草線内のみならず、三崎口や印旛日本医大、成田まで足を運ぶ使いやすさも凄いと思います。JRの湘南新宿ラインや東急田園都市線・半蔵門線・東武伊勢崎線の直通運転で、ロングランは珍しくなくなりましたが、5300形は、ロングランのさきがけですね。いろんな意味で、先見性のある車両です。
個人的に、5300形は好きな車両なので、これからも頑張って欲しいです。