1月1日の東京新聞の記事に、気になる記事があったので、紹介をしたい。これは、今月から地下鉄の利便性向上を目指して、乗り継ぎ割引の拡大などを進展させるという協議を始めるというものだ。
記事は、1月中に利用者サービスの改善をすることなどが書かれていた。東京メトロと都営地下鉄の乗り継ぎ割引を、70円から10円引き上げる事(すなわち80円)などが書かれていた。これによって一日平均50万人の乗り継ぎ客が恩恵を受け、年間18億円が利用者に還元することが書かれていた。それだけでなく、都営新宿線と半蔵門線の九段下駅の壁を撤去をし、この駅で改札なしで乗り換えができるようになるのだ。でも、この駅は垂直に交わる東西線に乗り換えるには改札を通らなければならない。(爆)
これは趣旨は都営地下鉄と東京メトロの経営統合の問題だ。都営地下鉄は、大江戸線の建設費の高騰を理由に、多くの負債を抱え、それが足かせになっているそうだ。東京メトロはホームドア化やバリアフリー化でサービスの改善をしているので、経営統合をしなくてもいいような考えがあるそうだ。
地下鉄の乗り継ぎ割引の問題点は、都営から東京メトロに行く場合は、総運賃から70円の割引が適用されるが、2回目には割引にはならない。すなわち、新中野〜(丸ノ内線)〜中野坂上〜(大江戸線)〜六本木〜(日比谷線)〜広尾のようなルートで行く場合、乗り継ぎ割引になるのは、1回目の中野坂上駅での大江戸線と丸ノ内線の乗り継ぎだけで、2回目の六本木駅での乗り継ぎは割引にならない。1回目に80円にするのも良いが、2回目の場合は30円から50円の割引を適用するのも考えてもいいかもしれない。この料金制度の影響で、地下鉄が使いにくいものになっているのは確かだ。
東京メトロと都営地下鉄の経営統合、難しい面もあるが、サービスの改善などをしていくような姿勢を見せればいいかもしれない。バリアフリーやホームドアも安全性などにおいては重要であるが、客に見えるようなサービスでの経営統合も目指してほしいものだ。
東京メトロ&都営地下鉄の経営統合の話は今に始まったことではなく、営団時代からあったそうです。しかしここ1、2年ほど猪瀬副知事が経営統合を検討していく…と言い出すようになったのです。
九段下駅の都営新宿線5番線ホーム(新宿・京王線方面)と半蔵門線4番線ホーム(押上・東武線方面)は隣り合わせで、実は非常扉があるんです。都営新宿線ホームにいようと半蔵門線ホームにいようと列車の到着音がかすかに聞こえるのです。壁を撤去すれば乗り換えが便利になるのは当然です。
経営統合に関してはメトロ側は都営の負債が巨額なこと、都営地下鉄だけを統合し、それ以外の都バス、都電、上野動物園内を走るモノレール、日暮里・舎人ライナーはどうするのか?といったところもあり話がまとまらないのが現状です。北総でも京成といっとき経営統合する話がありました。しかし、京成は北総側の巨額な負債を抱えたくないという点ではメトロ・都営の経営統合話と同じことが言えるでしょう。