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今回の東日本大震災によって、東北新幹線では、大きな被害を受け、現在、復旧工事に向けて精を尽くしている所であるが、今回の地震によって、幸いだったことがある。それは、新幹線が脱線せずに、新幹線において全く事故起こさなかったことにある。

参考記事:
東北新幹線「安全神話」は健在 想定超えた地震でも脱線防ぐ(sankeibizより) その1 その2

今日はこの記事を読んで、感じた事を中心に書いていく。東北新幹線では、地震の発生をした14時46分の時点で、11本の列車が乗客を乗せていたが、初期微動を感じた時点で、停止動作が入ったそうだ。結果として、乗客を乗せた11本は全く脱線をすることがなかったようだ。しかし、仙台駅付近で、試運転車両が脱線をしてしまったようだった。

これには2004年の新潟県での中越地震における脱線事故を教訓に、タイムラグを短くするシステムが導入をされ、それが東北新幹線の全ての列車に導入され、それが生きたようだった。


本当に脱線や人が犠牲にならなくてよかった。地震に対する普段の取り組みが実ったような形だ。これは新幹線システムを高く評価をしても良い。

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東北新幹線は、地上設備が大きな被害を受け、現在も那須塩原〜盛岡間では、運休をしているが、4月上旬に一ノ関〜盛岡間、4月中に那須塩原〜福島間、そして4月下旬には福島〜一ノ関間の復旧の見込みが立っている。山形新幹線も31日には福島〜米沢間が復旧をする予定だ。ゴールデンウィークの時期に合わせる形で東京から新青森までつながる可能性がある。車両の脱線や事故を防げたのは良かったが、インフラ面も十分な整備をしてほしいものだ。はやぶさが最高速度300kmで走り、将来は320kmで走り、はやぶさを準拠にしたダイヤの予定も立っているのだから、インフラの強化も大事になるだろう。これによって、各新幹線では地震などに対して、システムの開発などの対応をさせていくべきではないかと思う。

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4月1日から上野駅から秋田・青森方面を走る寝台特急あけぼのの運転も再開をするそうだ。(JR秋田支社のページより)新幹線再開まで時間がかかるこの時にあけぼのの復活は心強い。通過する路線では計画停電などの影響もあるが、この時にあけぼのが走るのは大変ありがたく、寝台特急としての活躍を見せても良いのではないかと思う。

1カ月後にゴールデンウィークを控え、指定席券の前売り予約販売を行う駅もある。今年のゴールデンウィークは、上越新幹線や長野新幹線、中央線の特急あずさなどは定期列車に限り、前売り券を販売をするが、それ以外の列車は販売をしない。(詳しくはこちらから)東海道新幹線は情報が出ていないが、通常運行をしているので、前売り予約販売をすると見られる。計画停電や地震などの影響で、ゴールデンウィークの旅などにも影響を与えそうだ。