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土佐日記の第7回は、室戸岬を訪問をした記録を書きたい。室戸岬と言えば、高知県の南東にある岬で、台風などがよく上陸をすることもあるので、それは有名な場所だ。今回は高知の他の場所へ行こうとも考えた中、室戸岬を目指した。(第6回目はこちらから)

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土佐くろしお鉄道のごめんなはり線の奈半利駅から室戸岬まではバスで1時間近くかかる。バスの運転本数は1時間に1本くらいだ。しばらくして車窓の右側には海が大きく広がる。しかし天気が曇りだったので、あまりきれいには見えなかった。室戸岬の最寄りの停留所に到着をする。奈半利駅からは1200円、50分かかった。
 

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室戸岬は、室戸岬の灯台が、高台の上にあるので、 そこまで登らなければならない。室戸岬灯台は標高154mのところにあり、そこまで登りたい。まずは、観光案内所に大荷物をあずけ、その後で、高台を一気に登ることにしていく。

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まず目に付くのは中岡慎太郎の銅像だ。中岡慎太郎と言えば高知県ゆかりの人物だ。昨年の大河ドラマの龍馬伝では、上川隆也さんがこの役を演じた。海に向かって堂々と向かう姿が印象的だ。昔の土佐藩の藩士はこのような志があったのだろう。中岡慎太郎の出身地は奈半利駅の北にある北川村という場所だそうだ。


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室戸岬は山が海に迫っているので、平地がほとんどない。道路もわずかのスペースを通るだけだ。荷物をあずけた観光案内所から室戸岬の展望台までは歩いていくと20分かかる。頑張って登っていこうと思い、登山を始める。足元がかなり悪いけど、登っていく。


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 登山の途中で、海が見える場所がある。道路などが全く見えずここは、本当に山が海にぶつかっているのだなと思う。ここから見る海の姿は大変素晴らしいが、登山をしているので、時間が掛かってしまう。白黒と色つきの2枚の写真を並べることにした。しかし天気が曇りなので、少し霞んで見えた

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そして登りきったその先には、寺社が見えた。歩くこと15分以上、へとへとになりながらも150m以上の山を登りきった。 この寺社は最御崎寺といい、四国の八十八箇所の霊場の24番目の寺だそうだ。四国と言えば八十八箇所の霊場巡りが有名であるが、ここもその寺だ。この寺の先にいよいよ灯台へ行く道がある。灯台へは階段を下りなければならない。

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 ついに室戸岬の灯台に着いた。室戸岬は、地図で見ると先がVの字型をした場所であるが、ここではそのようなことを全く実感させなかった。地図で見るのと実際に訪れるのでは感覚が違うのだろうか。山を登ること20分、室戸岬の真の姿はこのような姿なのかもしれない。

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ここから眺める海の姿は上の写真のようだ。 高台から海を見下ろすような感じだ。ここは土佐の海だ。しかし天気が悪く曇って見えてしまったのは非常に残念だった。晴れていたらどれだけ素晴らしい景色が見えていたのか、想像をすると・・・と思う。室戸岬と言えば、台風で有名な場所であるが、場所はわかっても実感はわかなかった。今後ニュースなどで室戸岬が出た場合は少し気になる場所になりそうだ。

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帰りは、行きと同じ道をたどる。 足場の悪い道であるが、帰りは踏み外しなどに気をつけて山を降りた。上りは山を登り息切れることもあるが、下りは足場がネックかもしれない。

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なんとか東大から20分近く歩き、荷物をあずけた観光案内所についた。 これにて室戸岬の訪問は終了だ。帰りは奈半利駅ではなく、阿佐海岸鉄道の甲浦駅を目指してバスに乗る。奈半利駅からのバスも甲浦駅までのバスも周遊きっぷでは乗車ができずに、運賃は別払いとなる。バス会社は高知県東部交通という会社だ。このバスに乗っても、車窓の右側には海が続いている。ここの道路は国道55号線だ。

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そして甲浦駅に到着。甲浦駅は阿佐海岸鉄道の駅だ。阿佐海岸鉄道は甲浦駅と徳島県の海部駅を結ぶ鉄道路線だ。阿佐とは阿波と土佐という意味だ。この甲浦駅は高知県の最も東にある駅だ。室戸岬から甲浦までのバスは1400円くらいかかった。奈半利から室戸岬経由で甲浦までのバスは約3000円かかる。 甲浦からは徳島、高松を目指していざ北上をする。そして甲浦駅を離れると高知県ともお別れだ。10月10日の朝から11日の昼間まで合計32時間に及ぶ高知県の滞在に幕を閉じる。四万十市の中村から室戸岬経由で甲浦まで東に西に高知県を横断をしたものだった。次の記事では、甲浦からの模様をお届けをする。