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ここでは10月1日に小田原駅から湘南ライナーに新宿駅まで乗車をした模様を振り返る。行きに新幹線を使った9月30日の神奈川県小田原市での用事を早朝に終え、小田原駅から東京に帰るのであるが、小田原からは帰りも新幹線という豪勢なことはしなかった。東海道線か小田急線で帰ることになるが、両路線ともラッシュ時の混雑が激しいので、有料列車に乗りたいと思った。小田急ロマンスカーは小田原発が7時50分までなかった。ここで白羽の矢を立てたのが、東海道線の湘南ライナーだった。

湘南ライナーは小田原〜東京・品川・新宿間を平日朝夕に走る着席定員制の列車で、500円を払えば必ず座れる列車だ。特に東海道線沿線の平塚市や藤沢市などは横浜・川崎方面だけでなく、東京都区内への勤務者なども多いので、必ず座れる湘南ライナーの利用も多いのだろう。新宿発着の列車は、湘南新宿ラインとの差別のために「おはようライナー小田原」「ホームライナー小田原」という名前になっているがここでは基本的に湘南ライナーという呼称で統一をしていく。

この湘南ライナーはルートがユニークで、東海道貨物線を経由をすることにある。東海道貨物線は小田原〜戸塚間では別線になっている。そして戸塚からはサプライズなルートを通り、東京都心へと向かう。

この列車は、湘南ライナー・おはようライナー小田原24号で、車両は215系だ。小田原を7時5分に出発をする。ラッシュで圧迫感のある小田急線を横目に新宿を目指す。小田原→新宿間は小田急線は850円で行くことができる(株主優待券を買えば700円前後で行くことも可能)が、今日はラッシュを避けるためにあえて運賃が高く、更に500円の整理券を含めるので、ロマンスカーとさほど変わらない価格で乗ることになる。

小田原を出て、国府津・二宮と停車をする。ここまでは東海道本線の通過だ。北側には貨物線がある。列車によれば、小田原→平塚間を東海道貨物線を通過をする湘南ライナーもある。平塚駅は、本線に止まるが、次の茅ヶ崎駅は貨物線上にある湘南ライナー専用のホームに止まる。

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混雑をする東海道線のE231系を脇目にこちらは優雅に通過をしていく。215系はオール2階建てであるが私は、2階建て車両では車端座席に座ることが多いので、今日も車端に座ることにする。

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辻堂駅を通過をし、次の藤沢駅も茅ケ崎駅と同じく、貨物線にある湘南ライナー専用のホームに止まる。藤沢駅とわかるのは、東海道線ホームにある旧型湘南電車の80系車両をイメージをしたキヨスクだ。キヨスクが離れた位置にあるので、普段とは違うホームに止まっている一つの証拠かもしれない。

藤沢駅を出て、横須賀線・東海道線・京浜東北線などの乗り入れる大船駅を外側の線路を通過。利用者の多いこの駅を一気に飛ばし、同じく横須賀線・東海道線などの乗り入れる戸塚駅も通過をする。この辺りは三浦半島の付け根の丘陵地でかつ住宅地だ。

そしていよいよサプライズが待つ。東戸塚駅の近くを通過をし、一気にトンネルに入る。東海道線は横浜駅方面に三浦半島の付け根の丘陵地を抜け、海沿いに向かうが、この列車はどこに向かうのか。それにしても長いトンネルだ。トンネルの中では電波が入らなかったので、わからなかったが、一回抜けるがそこは相模鉄道の上星川駅の近くだったらしい。またトンネルに入る。

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次にトンネルを抜けると、ここは横浜羽沢貨物駅だった。貨物線の駅を通過している。横浜羽沢といえばJR貨物の駅でもあるが、近い将来相模鉄道が西谷駅からこの駅までの連絡線を開通をさせる。実は10月7日に相模鉄道を訪問をしたのは、この東海道貨物線の湘南ライナーの乗車で横浜羽沢駅を通過をし、どのような場所か確認をしたので相鉄とJRの相互乗り入れがどうなるのか興味があった点もある。この近くには東海道新幹線も走り、新横浜駅を出て、この辺りから一気に高速を出し、首都圏から去って別のところに飛ばされるような感じもする。いわば日常と非日常の境界線だ。

横浜羽沢駅を出て、再びトンネルを越える。果たしてどこに飛ばされるのだろうか、ずっとわからなかった。電波が弱いのでどこを走っているかわからない。一回外に出たが、またトンネルに入る。このあたりは丘陵地なので、トンネルの方が都合が良いのかもしれない。その駅はどこかと思ったが、見えたのは京急線?東海道線?ここはどこだ。

テレポートをしたらそこは鶴見駅だった。いつの間にか横浜駅を飛ばしていた。鶴見といえばもう川崎の手前だ。そこからどう行くのか?鶴見川を超えた付近で横須賀線と同じく、北上をして新川崎駅方面へと向かった。しかし、横須賀線は線路の先にいる。んんんんんん・・・ここはどこだ?

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新鶴見のJR貨物の操車場だった。横須賀線の新川崎駅とは別の線路を通っている。ということは横須賀線の新川崎と鶴見の付近も複々線なのか・・・。JR貨物の機関車が停車をしていること自体がここを通過をしている事を表すようだ。果たして、この後、どうやって多摩川を越えるか気になってきた。この新鶴見の信号所では、横須賀線の列車が混雑をしていて遅れている影響で、数分停車をする。

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武蔵小杉駅の手前で、東海道貨物線から横須賀線の線路に移った。ここからは横須賀線の線路を通過をし、武蔵小杉駅を通過をする。東海道新幹線もまた見えた。

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そして多摩川を越える。神奈川県内、小田原からここまで普段では見慣れないようなユニークなルートで通過をした。多摩川を越えると東京都内に入る。再び日常的な生活に戻ることになる。そして横須賀線の西大井駅を通過をする。ここからは蛇窪信号所の先で湘南新宿ラインと同じルートで、東京車両センターの脇を通過をし、大崎駅を通過をする。藤沢駅の停車駅の次は、渋谷駅だ。湘南新宿ラインも、藤沢と渋谷を結んでいるが、横浜駅という絶対的な利用者の多い駅があるので、この駅が爽快にかつ新鮮に見える。なお、東京行き・品川行きの湘南ライナーは、横須賀線の線路をまっすぐ行き、東京行きは東京駅には横須賀線・総武線地下ホームに到着をする列車もある。

渋谷駅に止まり、そして新宿駅へと向かう。一気に日常の生活に戻る。新宿駅には約5分遅れで到着をした。普段は乗ることの少ない湘南ライナーに乗ることができたのが良かった。それにしても、この湘南ライナーは、ルートが新鮮だ。絶対的な利用者の多い横浜駅を通らず、東海道貨物線の茅ヶ崎駅・藤沢駅の専用ホーム、横浜羽沢駅、新鶴見信号所などを通過をすることで、ワープ感を感じさせる。これは特に人口の多い湘南地区の利用者を東京都心に運ぶための路線でもあるが、サンライズ瀬戸などの寝台特急も大きく遅れた場合、品川発着にする場合は、寝台特急を小田原駅に臨時停車をさせて(横浜駅の利用者を配慮をするため)、この線路を走る。

そして、将来的に相模鉄道が西谷駅から横浜羽沢駅経由で東海道貨物線に乗り入れ、湘南新宿ラインなどにも接着をさせるが、この際にはこの東海道貨物線が平日朝夕だけでなく、日常的に鉄道列車が走るのだろうかと思った。ということは、横浜羽沢の次に止まるのは、武蔵小杉かなと思った・・・(後日の相鉄特集の時にもここは書いていく予定)