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上野と青森を結ぶ寝台特急あけぼのが2014年の春のダイヤ改正を持って廃止になるという報道が2013年11月1日の河北新報にて発表をされた。

寝台特急あけぼのは上野駅から高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線を経由をし、青森駅までを走るブルートレインだ。特に山形県の鶴岡・酒田、秋田県羽後本荘(由利本荘市)・東能代・大館、青森県弘前などを新幹線の通らない場所を通るので、貴重な列車だ。上記の市では特に東京までの直通の交通機関になっている。

寝台特急あけぼのはソロなどの個室も備え、人気のある列車で、日によれば寝台券も完売になることもある。新幹線が開通をしても根強い人気を誇っている。しかしながら、雪の多い場所を通るので冬などは運休をすることもしばしばある。
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寝台特急あけぼのの廃止の理由は車両の老朽化などがある。24系客車は、製造から30年近くが経過をし、古くなっている。しかしながら、古くからの寝台特急で、新幹線では行きにくい場所を小刻みに走るこの列車の存在は大きいのではないかと思われる。

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以前存在をした秋田往復きっぷなどでは、秋田新幹線の往復だけでなく、あけぼののB寝台とソロも使うことができた。このような切符がなくなったことも利用が少なくなった遠因として考えられるかもしれない。やはりあけぼのよりも新幹線の方が選ばれる傾向にあるのかもしれない。特に東北新幹線の新青森駅までの開業後は、秋田県の大館や青森県の弘前などは新青森駅の乗り換えで行きやすくなったこともある。

新青森駅の出発は18時31分であるが、その後に出ても東京駅に到着をする新幹線があるのも高速性に勝てなかったのもかしれない。しかし、秋田であれば新幹線の最終列車よりも遅く出る(21時23分発)ので利用の価値はあったかもしれない。(※1)逆もしかりだ。新青森駅のあけぼのの到着は9時45分に対して、東京からの新幹線の初電の到着は9時47分で、秋田駅のあけぼのの到着が6時38分に対して、新幹線の到着は10時49分だ。

寝台特急あけぼのを近いうちに撮影をしたいと思う。できれば雪景色で走る姿を撮影をしたいものだ。ただ迷惑行為だけは絶対に起きないようにしてほしいものだ。

※1 新青森駅の東京行き最終新幹線は19時30分発、秋田駅の東京行き最終新幹線は19時9分発