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3月15日のダイヤ改正で上野駅と青森駅を結ぶ寝台特急あけぼのが定期列車の運行を取りやめ、臨時列車に変更をすることになった。2013年末の12月26日に上野駅で撮影をした模様をお届けをする



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寝台特急あけぼのは上野駅から高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線を経由をし青森駅を目指す列車だ。経由をするのは東京都・埼玉県・群馬県・新潟県・山形県・秋田県・青森県だ。ルート的には上越新幹線に沿う形で新潟まで向かい、新潟からは日本海沿い(国道7号線)をひたすら北上をし、秋田県の能代辺りから内陸に入り、青森へと向かう。

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この列車の経由地の特徴としては、秋田市・青森市といった新幹線の通過をする都市だけでなく、山形県の鶴岡市・酒田市といった庄内地方、秋田県のにかほ市(象潟駅・仁賀保駅)、由利本荘市(羽後本荘駅)、能代市(東能代駅)、大館市、青森県弘前市など新幹線ではアクセスをしにくい都市との間を直結するのだ。新幹線の通らない都市を結ぶ隙間的な役割もあるのかもしれない。写真は寝台特急あけぼのの停車駅の一つの羽後本荘駅前の銅像。


この日のGoogleプラスの記事はこちらより。携帯で撮影をしたものはこちらに乗っています。

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寝台特急あけぼのは東北地方と東京を結ぶ寝台特急であるが、過去には多数存在をしたなかで最後の列車だ。新幹線の高速化、人口の少子高齢化、車両の老朽化など寝台特急は以前に比べて存在の薄いものになっている。そのような中でこの時代まで残ったのは奇跡的なものだと思われる。

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この列車は、24系客車が使用をされ、B寝台だけでなく、B寝台ソロ個室やA寝台シングルデラックス、布団などの設備のないゴロンとシートがついている。8両編成で多くの形態を備えている(ソロ個室とゴロンとシートは2両シングルデラックスは1両のみ。そのうちゴロンとシートの1両は女性専用)牽引をする機関車は上野〜長岡間はEF64形、長岡〜青森間がEF81形となる。

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12月26日の寝台特急あけぼのは冬休みの親子連れが多かったようだ。もう今年が最後の思い出になってしまうのか・・・子供たちにはそう見えてしまいそうだ。寝台列車は家族連れからの支持を得ているのかもしれない。なのに廃止は少し残酷だろうか・・・

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上野駅のこの日の状況は、撮影をしている人は多かったが、超混雑というわけではなかった。やがて人波が多くなるのかもしれない。最近では上野駅の13番線に寝台特急あけぼのの出発時間帯にこのような貼り紙が貼られた

どうやらあけぼのの時間帯には13番線の一部が立ち入り禁止になるそうだ。12月26日に行った時は、実は先頭車両の機関車の部分でもロープでの規制が行われていた。




昨今、特に寝台列車などを撮影をするときにトラブルなどが発生をしていることを受けて、このような措置を行ったのではないかと思われる。今後、撮影をする人は増加をするものだと思われる。今からこのような対策を打つことによって、問題の防止に取り組むのではないか。

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こちらが5号車のソロの姿だ。ソロは2階建ての寝台になっている。扱いとしてはB寝台で同じ料金で乗車をすることができる。番号はオハネ24系の555号車だ。2文字目がハであること自体が普通車両(寝台ではB寝台)である理由だ。3文字目のネは寝台列車(ネル)という意味だ。
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こちらはA寝台シングルデラックスの姿だ。番号はスロネ24形の551号車だ。2文字目のロという記号はグリーン車であるが、寝台列車ではA寝台に当たる。客車の1文字目は車両の重さを意味をするが、オは32.5t以上37.5t未満で、スは37.5t以上42.5t未満を表す。シングルデラックスのA寝台のほうが重いのだ。

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東京と東北地方を結ぶ最後の寝台特急あけぼの。東日本大震災の直後は、東北新幹線が完全復旧をしていない時に、いち早く復旧をして東京と秋田・青森方面への輸送にあたった時は本当に感動をしてしまった。東北地方の復旧の旗振り役になったのは間違いない。そんなあけぼのであるが、先日の紅白歌合戦で石川さゆりさんが「津軽海峡冬景色」を歌った。その時の歌詞の「上野発の夜行列車」という部分で私は涙をしてしまった・・・なぜなのだろうか・・・上野発の夜行列車で東北地方を目指すのは寝台特急あけぼのしかなく、そのあけぼのが定期運転を終了をしてしまうからだろうか。


まだまだ撮影をしていない写真がある。それはEF81形の牽引の寝台特急あけぼのと雪景色の寝台特急あけぼのだ。このような写真を撮影をしたいと近々思っている。寝台特急あけぼのの最後の日まであと2カ月。本当に無事に走れるのだろうか・・・安全を願いたい・・・