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いよいよ明日3月22日をもって引退をする北総の7260形。今日はこの車両の最後の雄姿を撮影をし、乗車をしてきた姿を紹介をしたい。

北総7260形はもとはといえば京成3300形の3305〜3308の4両と3313〜3316の4両で、2つの編成を組成をして8両にして2006年に北総にリースをされ、7260形として走った。3300形全体で見れば、この8両は最古参の車両で1968年から45年以上も走っている1989年から1990年に冷房化による更新工事が行われ、外見もこの時に改装されている。外見・内装ともに当時製造をしていた3600形に準拠をしたものになっている。

特に現在、7265〜7268号車の3313〜3316Fは1990年の更新当時はクロスシートで出場をし、クロスシートで数年間走ったこともあった。3300形のクロスシート時代の思い出は過去にしたことがあるので(詳しくはこちらの記事へ)ここでは省略をする。

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クロスシートは数年で終わりになったが、京成時代はその後もロングシートの新座席の試験車両になった。一時期はピンクのバケットシートであったが、モケット柄が不評だったためか数年で紫色のバケットシートに変わった。実はこの紫色のバケットシートは今でこそ京成3000形の製造時や3700形の更新の際に採用されているが、京成時代は3300形の3313〜3316に先行採用されたのだった。その為に袖仕切りがあるなど試験要素も強いものだった。ロングシートに改造されても、この車両が来たらなんだか少しだけ新鮮な気分にさせたものもある。一方で、3305〜3308だった7261〜7264号車は、座席は改造されず、京成時代の赤の座席が引き続き使われている。

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この編成が北総にリースされ、京成線内は主に押上〜高砂間のみで走り、都営浅草線・京急線にも乗り入れた。京急線内では快特や急行などでも走り、優等列車としての活躍も見せた。しかしながら、老朽化が目立ち、特にこの数年は外見・内装とも老朽化が目立ってしまい、限界を感じてしまった点もある。いつ廃車になってもおかしくない状況が続いた。特に2010年に北総線にスカイライナーが走りだすと北総のダイヤも以前に比べてかなりハードになり、本当にこの車両で最高速度130km/hでスカイライナーの走る北総線を走れるのかと思った点もある。また、京急でも度重なるダイヤ改正で急行だけでなく、快特での運用に入り、年々ダイヤがきつくなった点もある。

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しかし北総線内の快速や特急などの運用は7300形や7500形などの後継車両に比べて少なかったようにも見える。写真は2011年の夏に撮影をした7260形の快速運用。

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さて、最後の7260形の雄姿をここではお届けをすることにする。先日、東松戸駅で撮影をし、高砂駅から乗車をしたのでその時の模様をお伝えをする。乗車をしたのは夕方に高砂駅を出る1520Nだ。

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まずは東松戸駅での撮影から。この写真にはよくよく見ると梅が右脇に咲いている。桜の時期には間に合わなかったが梅を入れることができたのは良かった。

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東松戸駅では、地下の秋山駅から高架の東松戸駅へ向かうので、手前に急な坂がある。坂を登る7260形をここでは撮影をした。東松戸駅は北総線は武蔵野線よりも高い位置にある。

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こちらは。ズーム流しで撮影をしたスカイライナーだ。60分の1で撮影をしたが、まだまだ及第点という感じだ。

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高砂駅より7260形の乗車を行う。高砂駅では数分の停車をする。これが本当に京成の赤電系列に乗るのは最後なのかもしれない・・・

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そして、青砥・立石と通り、ほどなく荒川を越える。本当に赤電で荒川を越えることがこれが最後なのか・・・ということで例のごとく荒川では「夢の河」を聴きながら通過をした。これは過去に荒川を越える7260形を撮影をしたもの。京成3300形から数えて荒川をこの車両で越えるのは何回目なのだろうか・・・

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続いて曳舟駅を通過をする。これは曳舟駅の上りの高架前に撮影をした7260形だ。まさかこの車両が曳舟駅の高架線を走るとは思わなかった。残念ながら下りの高架には間に合わなかった。下り線の高架線もホームができていてまもなくという感じだ。

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押上からは都営浅草線に入る。東京スカイツリーの開館後もスカイツリーの客を運んできた。これは過去のダイヤ乱れで発生をした7260形の押上行きの写真。この列車は押上到着後はどの種別になったのかは知らないが、ある面貴重な写真だ。しかし、抵抗制御を使っているせいか、車内が他の車両よりも暑く感じる。啓蟄の後の冬から春でこれなのだから、夏はこれよりも大変だった。そのせいで空調があまり効かなかったこともあった。

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都営浅草線では夕方の時間であったので利用が多かった。だんだん車内が暑くなってきた。泉岳寺からは京急線に入るが、立ち席も多く出ていた。そいて京急線に入り、エアポート急行となるが、品川駅で大量の乗客を乗せ、満員になる。羽田空港輸送にも通勤輸送にも京急線では活躍という感じだ。品川駅では常磐線特急ひたち・ときわのE657系も9番線に停車をしていた。北総の7260形から見るE657系を見るのはわずかな機会なので本当に貴重になった。この急行には京急蒲田駅まで乗る。京急線内は高架の区間が多く、ここを高速で走る。品川から先へと行きたかった

この先は品川駅へ戻り、上野東京ライン等に乗りに行くがここでは省略をする。またここは別建てにする予定だ。

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いよいよ明日に控えた北総7260形のさよなら運転。さよなら運転として、印西牧の原〜上野間の特急で走る予定でいるが、この車両としては最初で最後の上野までの入線ならびに荒川区・足立区への乗り入れ、橋での隅田川越えになりそうだ。しかしながら、最後は上野発着の特急ということで京成の赤電のグランドフィナーレを飾ることになりそうだ。


京成からは2月28日に3300形が引退をし、それを追う形で引退をすることになった北総7260形。最後の最後の京成の赤電の孤城を守った。こちらの写真は2014年4月13日に京成線の大佐倉駅で撮影をした7260形。高砂から東の京成本線には宗吾参道での検査時に乗り入れた。それゆえに撮れるときは貴重だった。京成線の中でも屈指のローカル駅ムードを漂わすこの駅。これは本当に貴重なものかもしれない。

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7260形のさよならイベントが印西牧の原の車庫で22日に行われるが、それに当落については今ここでは明かさないが、そこが最後の別れになるのか。それともイベント内で行われる印西牧の原〜矢切間の真のラストランの撮影が最後の別れになるのか。また、北総では3月21日から5月6日までの土休日は1日乗車券を販売をしているのでこちらで行くのもいいかもしれない。もちろんスカイライナーと桜の撮影にもぴったりだ。

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このラストランにあたり、場所取りの問題などが数日前からツイッターで取り上げられているが、最後の最後まで無事に走ってほしいし、混乱などのないようにしてほしいものだ。京成3300形のさよなら運転ではいろいろ問題になっていたそうだ。本当に無事にトラブルのないことを願いたい。長いこと京成の赤電を身近な車両として親しんだ者からのお願いだ。