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3月の武豊線の電化などに伴うダイヤ改正やキハ25形の増備やキハ75形の移籍で、主に岐阜県の高山本線や太多線からの撤退をしたJR東海のキハ11形車両。そのうち、多くの編成がミャンマーなどの海外へ譲渡されることになったが、国内での譲渡も決まった。

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この車両はJRの発足の初期の1988年から99年にかけてに投入をされた車両で、主に岐阜県・三重県内の非電化路線で走っている。そのうち、1988年から93年に製造された車両については老朽化とトイレがないことから廃車が進んでいる。JR東海以外にもSKE48の本拠地の名古屋市の郊外を走る愛知県の東海交通事業城北線にも投入をされている。

ひたちなか三木鉄道2
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その移籍先とは、茨城県の勝田〜阿字ヶ浦間を走るひたちなか海浜鉄道だ。ひたちなか海浜鉄道といえば、自社発注の車両以外にも岡山県の水島臨海鉄道、今はなき北海道の羽幌炭鉱鉄道や留萌鉄道や兵庫県の三木鉄道からも車両譲渡を受けている。

会津鉄道8500

この話を聞いた時は驚いた。まさか東海地区を走っていた車両が関東地方への移籍ということになる。類例として、名古屋鉄道の特急北アルプスに使用をしていたキハ8500形が会津鉄道へ移籍をし、AIZUマウントエクスプレスとして走っていた。この列車は栃木県の東武鬼怒川線の鬼怒川温泉〜東武・野岩鉄道・会津鉄道などを経由をし会津若松を結んでおり、栃木県内は東武鬼怒川線と野岩鉄道線を走っていた。このような例は少ないので、東海地区を走っていた車両の関東への移籍というのは驚きだ。

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逆であれば、都電荒川線の7000系車両が豊橋鉄道の路面電車、東急の7200系車両が豊橋鉄道の渥美線、西武の101系などの車両が三重県の三岐鉄道へ移籍をするなどの例がある。東海地区ではないが、東海地方に近い近畿地方の滋賀県の近江鉄道にも西武鉄道の車両が移籍をしている。なのでそれなりにある。

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この車両の陸送が、愛知県の稲沢市から茨城県のひたちなか市の那珂湊まで4月28日から30日にかけて行われた。これらのツイートの流れを追っていくと、28日の夜に愛知県の稲沢の車庫を出て、28日の夜に愛知県内を通過をして、29日に静岡県函南町に到着をしていたそうだ。


29日の夜以降、函南からはどのようなルートを通ったかは不明であるが、東京都内に入った。なんと国道6号線を北上をしたそうなのだ。その時に墨田区の向島や葛飾区の青砥や金町、千葉県の松戸や柏、茨城県の取手や土浦などを通過をしたのだ。荒川や江戸川・利根川などの川だけでなく、自分の良く知る道を(SKE48の本拠地地域でもある)東海地区で走っていた車両が通るのは本当に胸が熱くなってしまった。この話は私はツイッターで知ったが、あまりにも偶然的な出来事かもしれないと思った。


こちらは有名な写真家の中井精也氏のツイートであるが、この車両がついに茨城県ひたちなか市の那珂湊の車庫に着いたそうなのだ。

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このひたちなか海浜鉄道に所属をする車両で兵庫県の元三木鉄道の車両がいることは前述のとおりであるが、この車両は岐阜県の樽見鉄道にもいる。キハ11形と合わせて岐阜県で主に活躍をした車両が茨城県で再会をすることになるのだ。三木鉄道は兵庫県なのでNMB48の本拠地にも近いのであるが・・・ひたちなか海浜鉄道で走る三木鉄道の車両はNMB48の茨城県出身の磯佳奈江さんの逆コースかもしれないな・・・

ひたちなか3

ひたちなか海浜鉄道は、2013年3月に少しだけ訪問をしただけであるが、ちょうど水田景色などもよさそうなので近いうちに撮影に行きたい。JR東海からの移籍車両に乗れるということで楽しみな一方で北海道や岡山などから移籍をした旧型車両の行方が気になるところだ。写真は2009年9月に訪問をしたものだ。