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中秋の名月だった9月27日の深夜の出来事をここでは書いていく。この日、京成線の最終電車が終わった後の午前0時45分、私は東京都葛飾区の水戸街道沿いの場所にいた。一つの車両を出迎えるためだ。

今回、私が出迎える車両はSKE48の本拠地の近くを走る名古屋の東海交通事業城北線を最近まで走っていたキハ11形の200番台だ。この車両は、先日、三重県を主に走っていたキハ11形の300番台へと置き換えられ、既存の車両だった200番台の車両は茨城県のひたちなか海浜鉄道へと移籍をすることになったのだ。

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キハ11形は今年の4月のゴールデンウィーク前にJR東海の岐阜県の美濃太田車両区の3両が同じように茨城県のひたちなか海浜鉄道へ移籍をした。その際に、名古屋から茨城までの陸送が行われた。その際に、何枚かの写真を見たこともある。そして今回、キハ11形が再びひたちなかへ行くことになった。今度は撮影のチャンスだと思い、撮影へ至ったのだ。

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4月の時は名古屋を出て、1日目に箱根まで走り、次の日の夜に箱根から国道6号水戸街道などを経由をして茨城へと向かっていた。もしも国道6号を走るのであれば、その国道6号を走る姿を撮影をしたいと思ったからだ。もしも横浜や千葉から国道16号に入り、柏まで走るということになれば、この計画が破たんをするからだ。とにかく葛飾区などを走る名古屋の車両というのは前回の撮影の際に強い刺激になったのでいつかは撮ってみたいと思ったからだ。

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名古屋市の北部の枇杷島〜勝川間を結ぶ東海交通事業城北線は2012年3月にSKE48の劇場公演へ行った時に、初めて乗車をした。(詳しくはこちらへ)「夜の教科書」というタイトルもSKE48のコケティッシュ渋滞中の中に収録をされている楽曲から取った。

ツイッターの情報では9月26日の夜、愛知県内から陸送が開始をされ、深夜に箱根のパーキングまでこのキハ11形は走った。昼間はその箱根にいたそうだ。夜の8時ごろ、再度この車両が箱根から走りだしたのだ。

目撃情報によると、9時30分過ぎに神奈川県の茅ケ崎、11時前に大田区の京急線の京急蒲田駅や平和島駅付近を走っている姿があった。11時過ぎにお台場の近くで停車をしていたという情報をツイッターで得た。

平和島などを通過をしている時は、葛飾の辺りを通過をするのが0時前後かなと思った。しかし、お台場の近くでの休憩を見て、もしも水戸街道で葛飾区内を通過をするのは1時以降だと思い、とにかくこの時間帯を目指して撮影をしたのだ。

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今回、撮影地に選んだのは京成線のお花茶屋〜青砥間にある水戸街道の立体交差の近くにある歩道橋だ。他の場所にしようとしたが、決め手になったのは京成線という看板だ。京成線は終電が終わってしまったかもしれないが、城北線の車両が京成線を越えるシーンなどはこれしかあり得ないというものを撮りたかったからだ。この写真は線路の向かいにあるドンキホーテの光だ。

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0時40分前に京成線の下りの高砂行きの最終電車が通過をした。その直後の到着になったが、この時点でお台場から辰巳へ行き、辰巳から三つ目通りを江東区内を北上をし、墨田区内の言問橋の付近だった。もう荒川まであと10分以内というところにいる。ということはあと10分で、この辺りを通過ということになるのか・・・と思った。

そして0時50分頃、ついにその瞬間がやってきた。

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ゆっくりと水戸街道を走るその姿・・・これが城北線のキハ11形だ。トラックに引かれてキハ11形が載っている。お台場や東京スカイツリーの近くを通ってのキハ11形の東京見物だ。

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これが前から撮ったキハ11形だ。SKE48の本拠地の付近を走っていた車両が私のよく知る場所で見ることができたのだ。東京で名古屋の車両が走るだけでも珍しすぎる出来事であるが、SKE48に興味を持ってこれまでよりも遠くもない車両になってしまった。それだけでも夢のような出来事で信じられない・・・

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そして歩道橋の反対側からは携帯で撮影をしたのはこちらの写真だ。なんと京成線のガードをくぐる城北線のキハ11形だ。これから茨城へと向かうべく、江戸川や利根川を越えるが、日常的な場所でこのような貴重な姿を撮ることができたのだ・・・。このような写真はほんの一瞬の出来事だろう・・・もう撮れるかどうかわからない夢の写真かもしれない・・・

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名古屋から茨城へと移り活躍をするキハ11形。先に移った3両は現在、ひたちなか海浜鉄道の那珂湊の車庫で整備中だ。この車両も加わり、ひたちなか海浜鉄道の顔触れは変わるかもしれない。オリジナル車両や旧型車両だけではなく、兵庫県の三木鉄道からの移籍車両に、更にはJR東海と東海交通事業からの移籍車両、関西や東海で活躍をしていた車両が関東で活躍をするのも面白い。ひたちなか海浜鉄道の旧型車両もまた撮影に行きたくなってきた。この時期は黄色い水田との写真を撮れるかもしれない。