12月の金曜日ならびに22日に東武本線の浅草駅から東武野田線の運河駅への直通特急が走った。12月11日に乗車をしてきたので、それについて紹介をしていきたい。

なお、幣記事では東武スカイツリーライン・東武伊勢崎線については東武本線、東武アーバンパークラインについては東武野田線の表記で統一をする。いちいちスカイツリーライン・アーバンパークラインでは呼びにくいので、本線・野田線の方が分かりやすいからだ。

東武本線浅草駅から野田線運河駅までの列車は、特急きりふり267号で、浅草駅から春日部駅まで本線を通り、春日部からは東武野田線に入る。なお、春日部からの野田線内は各駅に止まる。車両は300系車両が使われる。


東武浅草駅はかつては松屋デパートであったが、松屋デパートは縮小をし、EKIMISEという商業施設になっている。ターミナル面としてはいろいろ問題もあるかもしれないが、浅草の象徴といえばこのビルかもしれない。夜のこの風景は昼間と違った景色がある。

特急きりふり267号の浅草駅の出発時刻は22時10分だ。しかしながら、多くの人でにぎわっている。今回の特急乗車は特急券は春日部駅までなので310円で済む。JRの湘南ライナーや京成のイブニングライナーよりも安く、ホームライナーのような感覚だ。東武の浅草駅はターミナル駅の割には利用者が少なく、沿線の通勤輸送の中核はやはり北千住駅と思わざるを得ない。 特急きりふり267号には上にサボ式の表示を付けている。前面は臨時という幕を出している。

22時10分に浅草駅を出発と思いきや、3分くらい出発が遅れた。東武の特急は座席番号の付け方が独特だ。●●列●●番というような表示だ。JRや京成・小田急などの会社の座席番号に慣れていれば困惑をしてしまう。とうきょうスカイツリー駅に停車。やはり業平橋のほうがいいなと思う。 

そして次の停車駅は北千住だ。曳舟〜北千住間の東武線はカーブが多く、私がしばしば東武の撮影をする荒川の堤防の脇などを通る。北千住駅は通勤客の待つホームの先の特急専用ホームに止まる。やはり北千住駅は利用者が極めて多い。そして荒川を越え、東武本線の複々線区間に入る。しかしながら、前に列車がいたためかあまり速度を出さなかった。ゆっくり目だった。東武本線の北千住〜北越谷間の複々線区間は、特急列車は豪快に通過をし、緩行線を走る列車をごぼう抜きをするイメージがあるが、今日はそれがあまり見られかった。特急というよりも着席保障の列車という感じもあった。

そして春日部駅に22時52分に着く。浅草からは40分弱だ。この駅からは東武野田線へと入る。なお、東武野田線内は各駅に止まる。春日部駅では7〜8分間の停車をする。本線から野田線へと乗り入れる列車は、浅草から大宮までのスカイツリートレインではあったかもしれないが、それ以外ではあまり見ない。

東武野田線に突入をする。南桜井駅の先で江戸川を越える。東武の特急車両で江戸川を越えるのはおそらく初めてだ。そして清水公園駅に着く。ここのアスレチックは有名で、私も小学校の遠足で行って以来、昔はよく行った。東武野田線といえば私はこの清水公園のアスレチックが真っ先に思い浮かぶくらいだ。その際に柏〜清水公園で乗車をしたのが私の東武野田線の初めての乗車だった。野田市内の駅は、関宿や利根川の対岸の茨城県坂東市岩井などの玄関口でバスも出ている。 

そして運河駅に着く。この駅で特急きりふり267号は終点だ。運河駅からは柏駅へと戻る。春日部方面の列車には8000系がやってきた。今や東武野田線の8000系も数を減らしている。この並びはいずれは貴重になるかもしれない。
 
運河駅の近くには、東京理科大学のキャンパスもある。一部は葛飾区の金町にも移ったが、運河といえばこのイメージがある。走る車のライト、まるで運河のように・・・という感じだ。これは名古屋拠点の某アイドルグループの「スルー・ザ・ナイト」という曲の歌いだしであるが、この曲の歌詞が思い浮かんだ。今回の記事のタイトルはこのアイドルグループの曲の「今夜はJoin us!」となったが、東武本線と野田線を結ぶこの特急列車の乗車記は、まさにこのタイトルにふさわしいかもしれない。そういえばこのアイドルグループの主要メンバーと同じ名前の駅が東武野田線にあるな・・・


運河駅からは柏駅まで出る。流山おおたかの森駅からのつくばエクスプレスは秋葉原・北千住方面の最終電車が行ってしまい、 柏から常磐線・千代田線に乗るしかないのだ。柏駅は全ての車両が60000系だった。もう60000系も18本も出ているのかと思う。なお、柏駅には先日ノーベル物理学賞を受賞をした東京大学の梶田隆章教授のお祝いの垂れ幕もあった。梶田教授の勤務をする東京大学のキャンパスは柏市内にある。(つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅辺りにあるかな)


この運河行きの特急きりふり267号、今後も運転をされる予定があるのか。6日の南栗橋での東武博物館の花上館長の話では、初日は鉄道ファンの利用が多かったそうだが、今回もそのような傾向が目立った。本当であればもっと早い時間に走らせてもいいかもしれない。 本線から野田線への特急は試験的な役割が強かったかもしれないが、今後清水公園駅周辺を住宅地として売り出していきたいという東武の思惑もあるかもしれない。また、川間駅で野田市関宿、愛宕駅で坂東市岩井方面のバスと連携をしたりしても面白いかもしれない。