函館駅から木古内方面に津軽海峡線(江差線)に乗る。この日は東京と違い天気が良かった。そのために函館山もばっちり見える。津軽海峡線(江差線)のこの区間は、3月26日以降は道南いさりび鉄道という並行在来線に変わる。その道南いさりび鉄道では、キハ40形をJR北海道から譲り受ける事に加えて、ながまれという観光列車も走らせる。
ながまれと思しき車両(左端)が停車をしていた函館駅。ながまれは紺色一色に塗られた車両だが、通常運用にも入るそうだ。
この区間は、海沿いを走っているく景色の良い区間だ。新函館北斗駅から新幹線に乗るよりも、木古内駅から新幹線に乗りたいくらいだ。並行在来線はいろいろ非難されることが多いが、ここに関しては観光面での魅力なども大きいと思う。ただ、暴風雨や暴風雪などが怖い・・・これは渡島当別の撮影名所の近くだ。渡島当別といえば、トラピスト寺院にも近い駅だ。
釜谷駅で降りる。ここは駅の近くに撮影地がある。既に5〜6人が構えている。何を待っているのだろうか。やはり特急白鳥なのか。まずは青森行きの特急スーパー白鳥28号だ。
この釜谷駅で、スーパー白鳥11号と28号の交換を行う。津軽海峡線は単線なので、交換のシーンも多い。
28号は、789系と785系300番台の連結の8両だ。後追いになったが、この形の車両の撮影は最後の最後でできてよかった。しかし、この後、とんでもないレアモノが待っていたのだ。
木古内方面からやってきたのはDE10形の1691号機と見覚えのない車両が来た。その見覚えのない車両というのはなんとマヤ34形の2008号車だ。この車両は検測車両で、全国には北海道と九州の熊本にしかいないレアな車両だ。なんとなんとなんとマヤ検というレアな列車を撮影ができたのだ。
まさか北海道でこのような列車を撮ることができるとは・・・信じられない。皆が狙っていたのはこの列車だった。江差線(津軽海峡線)のJR北海道としての最末期にこのような車両を撮影ができるとは・・・奇跡だ・・・
この後、この撮影地が逆光になってしまうとわかり、別の撮影地へと向かう。これはトラピスト寺院の最寄り駅の渡島当別駅だ。この駅は道南いさりび鉄道の駅になる。降りたのは上磯駅の次の清川口駅だ。
これが江差線の清川口駅の駅名票だ。JR北海道でなく、道南いさりび鉄道のものになる。この駅の近くで特急白鳥17号を狙う。逆光なので、横から狙うべく、駅の東側にある橋を目指す。
これがEH800形の貨物列車とキハ40形だ。ここは渡島駒ケ岳が見えるかもしれないが橋を渡る姿を撮ることができた。
そして特急白鳥17号はこちらだ。サイドでの撮影になった。北海道を走る485は泣いても笑ってもこれが最後だ。北海道らしいというものはあまりなかったが、全国各地を走った485系の定期特急としての最後は白鳥だった。
清川口駅に戻り、スーパー白鳥38号を狙う。38号は、785系300番台を先頭にした8両だった。この顔を前面から撮影をしたのは、昨日、青森の西田沢(津軽線油川〜津軽宮田間)では今一つであったが、ここでは夕日を前に浴びた785系を先頭に撮ることができた。編成でなく、顔だけになった。なかなか面白い写真が撮れた。でもこの車両に乗りたかったなあ・・・
夕日とキハ40形だ。JR北海道としての活躍はもうわずかであるが、夕暮れを浴びながら函館の近郊の通勤輸送などで走るのはこれからもそうかもしれない。そして私は函館駅に戻る。
函館駅に到着をする。函館山をバックにして走った789系だ。ちょうど、新青森からの特急スーパー白鳥19号がついたばかりだ。函館のシンボルの函館山、百万ドルの夜景で知られる函館山をバックに撮った789系。この日は、函館は一部の時間帯に雨が降ったそうだが、私はその雨に降られなかった。そしてそのあとで夕焼けと函館山。789系は、スーパー白鳥として新青森から走ってきた。もうこのような風景は見られなくなるが、青函トンネルを高速で越え、海沿いの気候の厳しい場所を走ってきた。夕暮れのドラマチックな風景は、今回の白鳥の写真の中でも印象的なものだった。
789系は、革張りのグリーン車、赤と青のパステル調の色の座席など魅力的な車両だった。車体に書かれていた津軽海峡の地図と青函トンネルのレーダーの絵も印象的だった。これだけ魅力のあるこの車両。今後は札幌方面へと転属をする話を聞いているが、グリーン車はどうなるのだろうか・・・
そしてこちらは485系の白鳥96号だ。最後の北海道での特急白鳥だ。帰省シーズン・大人の休日パスシーズン・三連休パスなどの使用時期は混雑が激しかった。あとはGLAYのライブが函館で行われた時は大混雑をしたこともあった。白鳥も多くの人たちを運んできたのかもしれない。まさに485系と789系はGLAYの歌ではないが、また、ここであいましょうという言葉を残しているようだ。因みにタイトルになった逢いたい気持ちもGLAYの曲だ。
そして江差線の撮影の主役だった。マヤ34形もいた。次、この車両に会えるのはいつなのか・・・とんでもないレアな車両に次に会えるのはいつなのか・・・この車両は函館から急行はまなすとともに札幌へと牽引をされたそうだ。
そしてこの後、私は函館山の夜景を2005年以来11年ぶりに見に行く。函館の夜景はやはり外すことができないからだ・・・いよいよ明日から変わる函館。今回の函館はまさに「逢いたい気持ち」で撮ったものが多かったようだ。
新曲のCDにカップリング曲で収録されています。曲のタイトルは「SuperExpressNova2016」といいまして、
いかにも北海道新幹線が2016年に開業した事を強調したネーミングです。