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5月15日は大井川鐵道を訪問をすることになった。大井川鐵道はご存知の通り、SLとアプト式トロッコでお馴染みの静岡県の鉄道会社だ。

意外かもしれないが、私はこれまで大井川鐵道への訪問歴がない。静岡となると常に通過をして、じっくり見る機会が少なかったからだ。

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出発は浜松だ。昨夜は浜松の餃子も食べた。浜松市といえば、年間の餃子の消費量が最も多く、栃木県の宇都宮と常に一番を競っているようだ。夏にはJR東海の新幹線工場の見学のときはとんでもない人数の客が訪れる。浜松にある浜松城といえば、徳川家康が長くいた城としても知られる。徳川家康は、NHKの大河ドラマの真田丸でも最重要の登場人物で、内野聖陽氏が迫力のある家康を演じている。その徳川家康をディフォルメしたキャラクターの出世大名家康くんが浜松のシンボルキャラクターだ。

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浜松からは金谷へと向かう。大井川鐵道の起点駅は金谷駅だ。金谷駅で2日間有効のフリーパスを買う。これは3420円する。金谷〜千頭間の往復とほぼ同じ価格だ。また、千頭から先のアプト式の井川線も含めたフリーパスもあるが、こちらは4000円くらいする。大井川鐵道のSLといえば最近の大きな話題は、なんといっても機関車トーマスと機関車ジェームスのSL列車だろう。トーマスとジェームスの機関車は言うまでもなく、きかんしゃトーマスに出てくるSLで、特に大井川鐵道のSLでは親子連れを始め、多くの人気にもなっている。6月以降走り、今日は走らない。

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大井川鐵道の普通列車は、もともと関西で走っていた車両を中心に走っている。これは南海電鉄の高野線で過去に走っていた21000系という車両だ。高野線では主に難波から極楽橋(高野山)までの直通列車に使われていたそうだ。真田家と関わりの深い和歌山県の九度山も通っていた車両だ。この車両、1958年製で製造から58年が経過をしている。1990年代半ばから大井川鐵道で走っている。京成の初代赤電の3000形(今の3000形とは違う)と同年代だ。

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9時1分発のこの列車に乗り、金谷から北を目指す。金谷駅の次の新金谷駅は、SLの発着駅で、この駅には観光バス専用の駐車場なども多い。この先で大井川の車窓が印象的だ。川幅が広く、砂利などが多い。それが大井川という川なのかもしれない。中にはこいのぼりを吊るしている場所もあった。

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その中で、私がまず降りた駅は、川根温泉笹間渡駅だ。この駅は、駅の近くの道の駅に、温泉があることが知られている。とりわけ、ここは温泉が線路に沿っており、SLなどの大井川鐵道の見える温泉としても有名だ。昨日の疲れなどを癒すために、温泉に入る。

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川根温泉の道の駅から見える大井川鐵道の写真はこちらだ。これは金谷方面の普通列車だ。車両は近鉄の16000系という特急車両だ。特急車両が普通列車に使われるのが大井川鐵道の大盤振る舞い的なところかも知れない。この赤い鉄橋は、SLをはじめ大井川鐵道の写真撮影などではよくみる橋だ。次の出発は11時26分だ。それまで湯船に浸かる。

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川根温泉笹間渡駅から急行SLかわね路1号の撮影を目指すことにする。本当は抜里駅の付近で茶畑の広がるところを撮影をしたかったが、茶畑を入れられるポイントはまだまだあるだろうと思い、もう少し金谷方面に戻ることにした。

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降りたのは福用駅だ。福用駅は11時45分に着く。SLの通過まであと30分。この駅の近くには大井川鐵道屈指のカーブの撮影地があるが、もう一箇所茶畑を入れられる撮影地があるので、そこを目指すことにした。撮影地についた。もはや一発勝負だ。建物があるが、列車が通過をするときは建物の脇を通過をすることになる。



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そして12時15分頃、急行SLかわね路1号がやってきた。今日の牽引をする機関車はC10形8号機で、7両編成を牽引をしている。そのうち後ろ3両は、きかんしゃトーマス・ジェームス仕様のオレンジの客車だ。ヘッドマークもないシンプルなSLであるが、それでもいいかも知れない。これが大井川鐵道の通常なのだから。更に茶畑を入れて、地域らしさを感じさせた。煙も季節柄、量は多くないが、吐き出している。曇天が幸運になった感じだ。そのうち、1枚は茶畑を黄色っぽく入れて、茶畑の中の写真という形でアレンジをしていった。練習列車がなく一発勝負だったが、それだけでも大井川鐵道の代名詞のSLの魅力を伝えられたかもしれない。

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福用駅からは、千頭駅を目指すことにする。さっきからずっと乗っているのは、南海の21000系だった。南海時代には全く乗ったことがないので、この車両自体が初めてだ。58年前に製造をされた車両なので、座席の幅などが少し狭く感じることもある。南海時代の車紋などもあり、ここだけ時代が大きく違っているようだ。

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家山駅には、京阪の特急車両の3000系が留置をしていた。今は京阪3000系は大井川鐵道では走っていない。南海・近鉄だけでなく京阪の車両も走っていたのだ。まさに静岡で往年の大阪の車両達が活躍をしているのだ。まさに関西レジェンドトレインミュージアムなのだ。京阪時代の特急のシンボルマークも健在だ。余談であるが、京阪の特急の現役車両の8000系車両などにもきかんしゃトーマスのラッピング車両がある。京阪8000系は関西で最も好きな車両だがこれには少し度肝を抜かれたこともあった。

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そして家山駅でのワンシーンだ。これは、川根温泉笹間渡駅から福用駅に撮影に行く途中に撮ったのだが、左から南海・近鉄・京阪の車両が並んだ。これは昔の大阪だ。しかし、南海と近鉄はともに難波駅を起点にしているが、京阪は淀屋橋駅を起点にしているので、出会うことはなかったみたいだが、ここだけが大阪になっている。まさに大阪で生まれた女ならぬ大阪で生まれた車両の集まりだ。

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家山駅に停車をする近鉄の車両だ。近鉄時代は特急で走っていた車両が静岡ではワンマンのローカル列車になるとは・・・なんか信じられない話だ。

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福用駅から乗車をした普通列車は、終点の千頭駅で降りる。帰りはいよいよ急行SLかわね路2号の乗車だ。大井川鐵道へ行ったからにはやはりSLに乗りたい。

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千頭駅から先の井川線はアプト式のトロッコの車両になる。この大井川鐵道はSLとアプト式トロッコという2大看板がある。しかし、井川線の一部区間は、豪雨災害の影響で運休をしており、今は千頭〜接阻峡温泉間で走る。今では日本唯一のアプト式のこの大井川鐵道井川線。いつかは制覇をしてみたいものだ。

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次の記事ではいよいよ千頭駅からの急行SLかわね路2号の乗車記をお届けをしていく予定だ。詳しくはこちらへ。