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先日から始まっている三重県でのG7伊勢志摩サミット。今回は、その三重県の鉄道を中心とした交通について取り上げていきたい。前の記事はこちら

三重県の最重要交通網は、言うまでもなく近鉄だろう。三重県内は近鉄が紀伊地方以外の伊勢地方・志摩地方・伊賀地方に網の目のように路線がある。近鉄名古屋線は近鉄名古屋駅から、桑名・四日市・津などの中核都市を経由をして、伊勢方面を結ぶ。近鉄大阪線は、大阪の難波駅から鶴橋駅というターミナルを通り、奈良県内や名張を通過をし、伊勢方面を結ぶ。名古屋線と大阪線は、津と松阪の間にある伊勢中川駅で合流をする。伊勢中川駅からは、松阪・伊勢市・鳥羽・賢島方面は近鉄山田線・鳥羽線・志摩線として走る。それ以外にも、近鉄には、多くの支線が有り、もはや近鉄は三重県の鉄道の最大の幹線だ。

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近鉄の特急列車は、50000系しまかぜをはじめ、多くの魅力的な特急車両がある。しまかぜの人気は今も圧倒的だ。プレミアムシート、カフェ車両、そして車内でWifiチャンネルがあるというサービスなど魅力的なサービスも多い。23000系伊勢志摩ライナーは2012年以降リニューアルが行われ、室内なども快適なものになった。2階建て車両の30000系ビスタカーや名阪間の特急の主力のアーバンライナー21000系も伊勢方面に使われることもある。それらだけでない、各種特急列車も魅力的だ。ただ、車両によって当たり外れもあり、新型車両と旧型車両の連結などもしばしば見られる。特急列車は名古屋方面との間、そして大阪方面との間で走る。列車によれば、奈良県の橿原神宮前駅から京都方面へ北上をし、京都へと向かう列車もある。東海道・山陽新幹線から乗り継いでいけば三重県へのアクセスの近鉄特急に乗ることもできる。

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近鉄の普通列車は、2〜6両で走る。名古屋や大阪への直通列車もある。これらは大体が急行だ。急行以外であれば、ワンマンの列車が2〜3両で走る。最近ではつどいという観光列車もある。名古屋や大阪方面の急行には5200系などのクロスシート車、そしてロングシート車の両方が入る。幹線的な役割からローカル線までさまざまな需要で走っているのも特徴的かもしれない。その点ではよく比較されるかもしれないが、関東では東武鉄道と似ているのではないかと思う。

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次はJR。三重県内はJR関西本線・紀勢本線・参宮線・名松線などがあるが、近鉄に比べると存在感が薄いところがある。関西本線は名古屋〜亀山間がJR東海、亀山〜加茂間がJR西日本だ。加茂駅から先は奈良駅方面へと向かう。紀勢本線は亀山〜新宮間ですべてがJR東海、参宮線は多気〜鳥羽間だ。名松線は松阪〜伊勢奥津間で最近大規模災害から復旧をしたのが記憶に新しい。また、四日市の先の河原田駅と津駅を結ぶ伊勢鉄道線も関西本線と紀勢本線を結ぶという点では、重要な幹線だ。下の写真は、先日三重県内から引退をしたキハ40形だ。

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三重県のJRは快速みえと特急南紀という2つの列車がある。快速みえは、名古屋駅から桑名・四日市・津・松阪・伊勢市・鳥羽を結ぶ列車だ。キハ75形車両を使い、名古屋と伊勢方面を近鉄と対抗をして走る・特急南紀は名古屋駅から桑名・津・松阪などを通り、松阪駅の先の多気駅からは南下をし、尾鷲・熊野市方面を経由をし、新宮駅を目指す。快速みえは、近鉄に比べると車両数は2両か4両と少ないが、青春18きっぷなどでも乗車をすることが可能だ。特急南紀は、名古屋から松阪以南の紀伊方面を結ぶ中心的な列車だ。快速みえも特急南紀も四日市〜津間は伊勢鉄道を通過をし、この場合は伊勢鉄道の料金も追加料金を払う事になる。その中でも、快速みえのキハ75形は非常に魅力的な車両だ。それは、気動車でありながらエンジンなどに特徴があり、高速で味わうことができる。JR東海の車両の中では最も好きな車両だ。

北勢線1
三重県の特徴的なローカル線として、レール幅762个離淵蹇璽押璽犬力線があることがあるかもしれない。それは三岐鉄道の北勢線と四日市あすなろう鉄道だ。もともとは近鉄の路線であったが、三岐鉄道北勢線は2003年、四日市あすなろう鉄道は2015年より現在の会社による経営になった。

北勢線の車両3
三岐鉄道北勢線は、桑名駅と隣接をする西桑名駅といなべ市の阿下喜駅を結ぶ路線だ。この路線は、とにかく車両の幅が狭い。なので若干の圧迫感も感じる。車両もかなり昔を最後に製造をしていないが、これはある面致し方がないのかもしれない。三岐鉄道北勢線は駅の統廃合やパークアンドライドの推進などで以前に比べて魅力的な鉄道に変わりつつあるのも確かだ。

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次に紹介をするのが、四日市あすなろう鉄道だ。この路線は、もともと近鉄内部線・八王子線であったが、2015年4月から四日市あすなろう鉄道に変わった。これは近鉄と四日市市による公有民営運営の路線だ。

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内部線は、近鉄四日市〜内部、八王子線は途中の日永駅から1区間先の西日野駅までだ。日野なのに八王子?まるで東京ではないかと思ってしまいかねない。これは、約40年前まで伊勢八王子という場所まで走っていたためだ。豪雨で西日野〜伊勢八王子間が廃止になってしまった(東京の話ではないので念のため)

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この四日市あすなろう鉄道では、経営移管に伴い、車両のリニューアルを行った。これがその該当をする261号車だ。3両のうち、運転台のある2両はリニューアルをして、中間の車両は新型車両にした。そのリニューアル車両は2016年の鉄道友の会のローレル賞を受賞をした。車両の置き換えという話を聞いた時は私は驚いてしまった。ナローゲージの車両の新車導入は当分ないのではないかと思ったからだ。色はクリーム色と紺色でいわゆるスカ色と似ている。

三岐鉄道北勢線も四日市あすなろう鉄道も車両のリニューアルやパークアンドライドなどを行い、積極的な促進を目指している点がある。

三岐の車両
三岐の貨車
三岐鉄道でも、従来の近鉄冨田駅と西藤原駅を結んでいる路線の方は西武鉄道から譲渡車両で走り、今は西武の101系などが譲渡されている。貨物輸送では東武鉄道時代の機関車などが主力だ。

それ以外にも三重県の鉄道では、伊賀鉄道という鉄道もあるが、こちらももともと近鉄の路線だった。こちらは近鉄大阪線の伊賀神戸駅と伊賀上野駅を結ぶ。もともと日比谷線乗り入れの東急1000系の改造車などが走る。

桑名駅から岐阜県の大垣駅を結ぶ養老鉄道線ももとはといえば近鉄の路線だった。このように近鉄のローカル線が他の会社へと移管をされる例も最近では増えているようだ。

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三重県は近鉄を最も中心にして、さまざまな支線を持ち、その路線も最近では別会社による運営なども行われているのも特徴的かもしれない。名古屋線や大阪線・山田線などの幹線と支線の差が表れているようにも見える。写真のアーバンライナー21000系は三重県内でも主力だ。その下は20000系の団体専用車両の楽だ。

一方のJRは、快速みえや特急南紀の運転などでは幹線的な役割もある。ローカル線では車両置き換えの推進や絶望的な条件からの名松線の復旧などそのような点は高く評価をしたい。上のは昨年まで三重県内を走っていたキハ11形の鋼体車両、下はキハ11形を置き換えたロングシートのキハ25形だ。キハ25形がロングシートになったのは紀勢本線の災害対策で迅速に避難ができるようにしたという話もあるそうだ。

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2013年の伊勢神宮の式年遷宮に合わせて走っていたのが、キハ85形の急行いせだ。この列車は名古屋駅からJRで伊勢市駅まで走った列車だ。一般的な認知度も低く、空いていることも多かった。また東京や静岡などからJRツアーズのツアーでも販売をされた。このような列車はもう設定されないのかな。

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2013年の伊勢神宮の式年遷宮の際に、伊勢へ行った際にJR伊勢市駅で撮影をしたキハ85形・キハ11形・キハ40形だ。もうこのような風景も貴重なものになっているに違いない。なぜならば、鋼体のキハ11形とキハ40形はもうこの地域にはいないのだから・・・

伊勢志摩サミットとタイアップをした記事は先日の記事を含めてこれにて終了をします。