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7月25日、まだまだ関東地方は梅雨明けをしていないものの、この日は一日休みであったので、ひとつの列車の撮影をすることにした。それはカシオペア紀行だ。

寝台特急カシオペアは、3月の北海道新幹線の開通によるダイヤ改正で廃止になるものの、6月からは団体専用の車両になり、6月から8月までの夏季シーズンは旅行会社主催のカシオペアクルーズとカシオペア紀行の2つの列車が走っている。カシオペアクルーズは、上野から新潟県や青森県を周り北海道を目指し、帰りは宮城県などを周り、上野にもどる3泊4日のものであるが、カシオペア紀行は従来のカシオペアと同じく、上野と札幌の間を団体専用列車として旅行会社のツアーで組まれることになった。価格としては2人以上でカシオペアツインで約7万円、一人の場合は約12万円のツアーだ。

このカシオペア紀行を撮影をしようと私が目指したのは、栃木県の宇都宮市よりも北だ。カシオペアの冬との景色は過去に撮影をしたことがあるので、夏の風景を撮ろうと2月11日に行った場所と同じく、宇都宮線の片岡〜矢板間を目指すことにした。ここは東北道の矢板インターチェンジに近く、周りが水田と林に囲まれた風光明媚な場所だ。(冬編はこちらへ)

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宇都宮駅でフォロワーさんと合流をし、宇都宮駅から片岡駅まで向かった。この駅からは徒歩20分くらいの場所にある。到着をしたのは9時前であったが、かなり多くの数がいる。学生の夏休みの時期なので、それなりに数がいる。このあたりの通過時刻は定時であれば、10時前だ。なので約1時間ほど練習をする。

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この地域の普通列車は、京葉線から移籍をした205系が主力だ。205系だけでなく、211系も引き続き走っている。この211系は群馬県の高崎から両毛線経由で小山まで走り、小山からは黒磯まで乗り入れるロングラン列車だ。205系は小金井行きであるが、行き先は前面には表示をしておらず「普通」だった。「小金井」でもいいのに・・・レンズをどのようなレンズにするかなかなか難しかった。広角で手前からの写真を狙うか、望遠で奥の風景も入れることにするか迷ってしまった。

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貨物列車であれば、編成の具合がわかるが、そうでないとどうなればいいか考えていた。ここは一か八かという感じだった

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そして9時55分にカシオペア紀行が通過をする。天気が曇りなので、奥の緑も入れてみることもした。牽引をしている機関車は、EF81形の133号機だ。星カマと呼ばれている赤い機関車だ。カシオペアが団体専用列車になってからは、機関車はEF81形の赤い機関車が上野〜青森間では使われることが多くなっている。

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2月11日の時は、奥に那須の山々が見えていたが、水田は枯れていた。空気も青かった。今日は5ヶ月後、緑も水田も色づいていたが、空気は白かった。同じ場所でも夏と冬では全く違う。夏の場合は、水田や森林の美しさが、列車の魅力を引き立てているようだ。

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近づけば近づくほど、空が入ってしまう。望遠を効かせて、奥から撮るのであれば、森林などをバックにできるが、近づいて来ると空なども入る写真になってしまう。この天気であれば、空を入れるよりも自然などをバックにしたほうがいいかもしれない。と改めて感じた。

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全て2階建てという重厚感のあるカシオペア。この車両は今後も走ることもあるのか。7月20日に発表をされたカシオペアの今後の運転計画では、8月には20・27日に上野〜盛岡間で走り、9月には上野〜長野間で運転をする予定だ。長野行きの列車は、9月7・17・29日に運転が予定され、いずれも旅行会社によるツアーだ。上野から常磐線・武蔵野線・中央線経由で長野まで走るそうだ。おそらく、方向転換がないルートでこうなったと思われる。上野〜馬橋間は常磐線、馬橋〜南流山間の常磐・武蔵野連絡線、南流山〜西国分寺間は武蔵野線、西国分寺からは武蔵野線から中央線への連絡線を通り、山梨県経由で長野へと向かう。荒川や江戸川を2回越えるルートになりそうだ。

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秋の時期は北海道の農産物貨物輸送が盛んになるので、北海道への列車は運転をされない(特に青函トンネルが機関車不足などになる恐れがある)その代わりに、長野や岩手等へのカシオペアの運転をしていくそうだ。特に長野へのカシオペアクルーズは3泊4日で上高地や小布施といった長野県屈指の観光地を目指す。2日目はリゾートビューふるさとを貸し切り、姨捨の風景などを味わっていくようだ。真田丸で注目をされる長野県。真田丸の舞台の上田や長野周辺にはいかないが、長野の魅力を味わうようなルートになりそうだ。