IMG_3217
今回は夜の乗車記をお届けをしたい。今回の記事は、小田急の50000形VSEロマンスカーについての乗車記だ。

IMG_3212
小田急の50000形VSEロマンスカーと言えば、新宿と箱根湯本を結ぶ特急はこねにほぼ専属のように使用をされているが、平日に限り、新宿→藤沢間の特急ホームウェイ85号に使用をされている。VSEロマンスカーが、はこね以外のロマンスカー、とりわけ、江ノ島線へとつかわれるのは本当に珍しいと思い、乗車をしてみることにした。

IMG_3213
8月2日の朝、新宿駅でその列車の券を見てみるとなんと展望席に空席があった!しかも1席だ!通路側でもいいと思い、この列車の座席を取った。やはりロマンスカーの展望席はたとえホームウェイであっても人気は抜群だ。

IMG_3215
IMG_3221
ホームウェイ85号の新宿駅の出発は20時45分だ。藤沢まで乗っても、帰宅をすることが可能なので敢えて乗ってみることにした。小田急線の新宿駅は相変わらずの混雑ぶりだ・・・この日は、小田急線で輸送トラブルの類がなくてよかった。もしこれが発生をしていれば、乗車をキャンセルをする予定だった。

IMG_3222
座るのは1号車の4番のC席だ。プレミアムの1番や2番でもないが、VSEロマンスカーの展望席に乗ることは史上初めてだ。本当は箱根へ行くときに行ってみたかったが、展望車に夜に乗れるだけでもいいかもしれない。

IMG_3223
夜の新宿を出発。展望席にいるのは16人だけだが、今日はほとんど全員が通勤客だ。箱根への観光のイメージの強いVSEロマンスカーであるが、この列車に限っては通勤客への優雅なイメージを与えているようだ。代々木上原を出て、千代田線並びに千代田線に乗り入れる車両とすれ違うが、「我孫子」というだけでも日常な行き先になってしまうが、今日は一時的にその「我孫子」とは違う方向へと向かってしまうのだ。

IMG_3226
IMG_3225
IMG_3227
IMG_3229
下北沢駅の付近の世田谷区内の地下区間を通過をする。地下でも前面展望ができるのは面白い。複々線工事の進む下北沢駅も通過。この駅も京王井の頭線などの乗り換え客で混雑をしている。7月31日にテレ朝で放送された嵐の相葉雅紀氏の冠番組の「相葉マナブ」という番組では小田急の下北沢駅の複々線について取り上げられた。梅ヶ丘手前で地上区間になり、雨が少し降ってきた。展望席には水滴がついてしまう。複々線区間では、3000形などの普通列車を豪快に抜かしていく。これが複々線の威力なのかもしれない。

IMG_3230
神奈川県町田市と揶揄をされる町田付近でも雨が降っていた。地域によって、雨が降っているのが夏らしいと言えばそれまでかもしれない。始めの停車駅は相模原市の相模大野駅だ。相模原市では、先日あまりにも痛ましい事件があったのはここでは省略をする。(例の事件は相模原市と言っても、旧津久井町で中央線の相模湖の方。相模原市は政令市になったことで、市域が異様に広くなった)この駅では、ある程度の数が降りる。それだけでも通勤利用の多いホームウェイであるということが分かる。ここで展望席も半分の数になるが、座席の移動は禁止なので、座席の移動はやめる。

IMG_3233
IMG_3234
江ノ島線に入り、高速で走る。東急田園都市線の終着駅の中央林間駅を通過をし、つるま駅を通過をする。名古屋の同じ読みをする公園がポケモンGOで有名になったが、こちらは公園と同じ漢字(鶴舞)ではなく、鶴間と書く。そして大和駅に停車をする。骨董市がとくに有名で、TBSラジオのCMでもよく放送される。ここの降車もかなり多い。一気に空いてきた。VSEロマンスカーの展望席は床にカーペットが敷いてあり、座席の幅も1160mmで広い。まさにゆったりをした空間で楽しむことができる列車だ。夜のロマンスカーの展望席は同じ風景でもロマンチックに感じるが、一部の地域で雨が降っていたのでそれがどのように感じてしまったかはわからないが、その雨はまさにドラマチックレインだったのかもしれない

IMG_3236
IMG_3238
IMG_3239
藤沢駅に21時43分に到着をする。VSEロマンスカーでの夢のような空間は終わった。1号車の展望席以外の座席は、よくよく見ると少しだけ窓側に傾いていて、ハの字型になっている。こちらも床にカーペットが敷かれている。新宿〜藤沢間は東海道線の湘南新宿ラインも走り、平日の同じ時間帯には湘南ライナーも走る。このVSEロマンスカーのホームウェイは、まさに湘南ライナーへの脅威ともなる列車かもしれない。(新宿発の夕方から夜の湘南ライナーの名称はホームライナー小田原だが、湘南ライナーの名称を使う)

IMG_3241IMG_3244
IMG_3243


藤沢駅に停車をする小田急50000形VSEロマンスカーだ。藤沢駅の駅名票などと合わせてみた。夜の時間帯でもVSEロマンスカーは輝いて見える。どうやらVSEロマンスカーがホームウェイに入っているのは、30000形EXEロマンスカーの更新改造工事が行われるらしく、それで車両が足りなくなるという事情をフォロワーさんから聞いた。これまでVSEロマンスカーがホームウェイのイメージが弱かっただけにこれは新鮮にも見えた。

IMG_3246
藤沢からは小田急線経由で新宿まで同じルートを戻ることになった。東海道線に乗っても横浜の付近が花火大会や野球の試合があって、避けることにした。途中の登戸付近では豪雨だったが、新宿方面に向かうにつれて空いていた。


IMG_1542
IMG_1529
小田急と言えば、現在は葛飾区や千葉県松戸市・柏市・我孫子市などに車両がやってくるということは置いておいて、沿線の最も有名な芸能人と言えばなんといっても海老名市・厚木市が地元のいきものがかりの3人だろう。いきものがかりのライブが8月27・28日が海老名市、9月10・11日が厚木市で大規模なライブが行われる。(詳しくはこちらへ)そのライブに合わせて、8月27・28日は新宿→海老名、9月10・11日は新宿→本厚木間で30000形EXEロマンスカーを使ったノンストップの列車が走る予定だ。この列車は応募は既に終わってしまったが、抽選制だ。それ以外にも3000形1編成をいきものがかりのポスターなどでジャックをした列車も運転される予定だ。デビューから10年、多くの名曲を生み出し、様々な世代に人気の高いいきものがかり、その地元を走る小田急線もそれに向けて盛り上がっていく予定だ。記事のタイトルもいきものがかりの名曲の一つから取った。まさに小田急沿線が生んだ3人組、優雅な車両で帰りたくなったよはそれにふさわしいかもしれない。