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2017年から営業運転を開始をする日比谷線の新車の13000系車両。この車両は既に数編成が落成をし、試運転も実施をされている。そんな中、12月23日から25日までの3日間、南千住〜霞ヶ関間で午前中に1往復特別運転が行われた。そのうち24日の模様をお届けをしたい。

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日比谷線13000系車両は将来の日比谷線の20m4ドア化として製造をされたものだ。それは03系車両の置き換えやホームドアの設置・ワンマン運転の実施などを見据えている。日比谷線と乗り入れている東武鉄道もこの形式に合わせた70000系車両を現在製造中だ。現在の日比谷線は18m3(一部は5)ドアで走っている。

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日比谷線には千代田線にも導入が進んでいる新案内表示が先行をして導入をされた。こちらは東武線への直通列車も東武の駅ナンバリングが表示をされる。千代田線と違い、東武線への直通列車は「東武」と表示をしないが、アナウンスは千代田線のJR線直通・小田急線直通と同じく、東武スカイツリーライン直通北越谷行きなどとアナウンスをする。しかしスカイツリーラインという名称をアナウンスをしたい気持ちはあるものの、駅によればスカイツリーへ行く人が誤解をしそうな気もする(特に都営浅草線との乗り換え駅の人形町・東銀座ではスカイツリーへ行くならば浅草線になる)ので東武線直通でも通じると思う。日比谷線の北越谷行きは朝晩限定だ。なお、北千住行きの場合は東武スカイツリーライン直通との案内は省略をされる。これは千代田線の綾瀬行きで、JR線直通の案内が省略をされるのと同じだ。

南千住駅の霞ヶ関行きの発車は9時18分だ。私は反対側の2番線(北千住・東武線方面)にいる。理由は、1番線がまるで振替輸送の時のような激しい混雑をしているのと、ここから操舵台車というものを撮影をしたいからだ。

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13000系が入線をした。ホームからはすべてが入らないが、顔やカーブなどを入れることができた。しかし、絞りを絞るミスをしてしまい、少し納得が行かなかった。(画像では大幅補正をした)台車を撮る方にしか頭が回らなかったのかもしれない・・・LEDの表示にはH06霞ヶ関とナンバリング付きで表示をされている。ナンバリング付きの表示だ。日比谷線も千代田線同様に霞ヶ関駅に折り返し線が有り、千代田線同様に平日の朝には霞ヶ関行きが走り、平日の夕方・夜には霞ヶ関始発の列車もある

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前面デザインは、どことなく丸ノ内線の02系や同じ足立区内などを走る千代田線の16000系とも似ている。LEDライトを使ったりしている点では、今の車両という感じが強くする。やはりデザインの良さは営団時代から受け継ぐ東京メトロの財産だ。やはり4ドアというのは日比谷線では初めてになる、それだけでも新鮮さを感じる。

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これが日比谷線13000系の台車の操舵台車だ。操舵台車は銀座線の1000系で導入をされ、発明賞まで受賞をした台車だ。日比谷線でも操舵台車を導入をしたのは日比谷線にはカーブが多く、それを上手く曲がれるようにするためだからだ。操舵台車は銀座線では駅に柱があるなどしてなかなか撮影がしにくかったが、日比谷線でさらに南千住であれば、柱がないので操舵台車を撮る絶好の機会になった。台車がピカピカだ、単なるボルスタレス台車でなく、なにか特徴があるようにも見える。先頭車両や最後尾はかなり混雑をしている。こちらには乗らずに後の車両で霞ヶ関へ向かう。

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霞ヶ関駅に着く。この駅もホームにたくさん人がいる。折り返し列車に乗るためだ。霞ヶ関駅で列車安全確認が行われ、両方向とも数分遅れている。その中での出発だ。

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霞ヶ関駅からは13000系に乗る。座席に座れたので乗る。座席のモケットは黒で、優先席は青だ。座席の座り心地は銀座線1000系や千代田線16000系と似ている。つり革は日比谷線のラインカラーと同じくグレーだ。車両の製造主は近畿車輛だ。

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この車両の最大の特徴は3面LCDモニターだ。既に銀座線1000系の一部編成にも採用をされているが、一番左は広告など、真ん中と右の2面で案内表示を出す。こちらも日英中韓の4ヶ国語での表示だ。表示は築地駅を例に出した。

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LCDの左のモニターには日比谷線13000系の案内が出ている。その中でも操舵台車について紹介をされていた。ここでは操舵台車の分かりやすい仕組みを紹介をしていた。13000系車両は走行音が極めて静かだ。日比谷線の車両といえばカーブでは減速をしたりするなどカーブでの走りが印象的だが、この13000系は操舵台車のおかげかそのような軋むような音があまりしない。今回の注目点はこちらでもあった。

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この車両にも千代田線16000系の一部車両と同じく、全ての車両にフリースペースがある。着席定員の微減などの問題もあるが、早速、ベビーカーも持った家族連れが乗ってきて、ベビーカーをこのフリースペースに置いていた。そのような点では目的は当たりなのかな・・・

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この日の運転はクリスマス特別運転ということで、ドラえもんを使ったすすメトロの広告の特別バージョンが流れた。ドラえもんを放送をしているテレビ朝日は言うまでもなく日比谷線沿線の六本木にある。未来から来たドラえもんが東京メトロの紹介をしているのだ。

13000系は銀座線1000系・千代田線16000系と同じく両ごとの仕切りドアがガラス張りであるが銀座線1000系と違い、沿線名所の絵が書かれていない。これは撮影を忘れた。13000系の謳い文句に車内放送の聞き取りやすさはあったが、それは強く感じさせた。車内放送は駅のナンバーなども加えてアナウンスをする。(秋葉原駅であればH15などを入れる)

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そして上野駅で13000系を後にした。側面もナンバリングの数字が出る。南千住行きなのでH20と出る。北千住行きの場合はH21、中目黒行きの場合はH01と出る。東武線直通の場合は東武スカイツリーライン直通と出すそうだが、その場合、東武の駅ナンバリングに対応をするのだろうか・・・(竹ノ塚行きの場合はTS14、北越谷行きの場合はTS22など)

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今後のデビューに向けての日比谷線13000系車両。車内のイメージとしては同じ足立区を走る千代田線16000系とも似ていた点もある。しかし4ドアなので、3ドアの既存車両との混在期間はドアの位置などがなかなか難しくなるかもしれない。案内表示の多言語・ナンバリング化や操舵台車を生かした騒音や振動の軽減などに取り組み、本当に未来の車両というのを強く感じさせた。13000系は11月半ばに東武線へとも試運転が行われ、なんと伊勢崎線の館林を越えて、佐野線の駅(駅名失念)にも利根川を越えて乗り入れたそうだ。東武でも70000系を製造をしているが、果たしてどのような車両になるのか。日比谷線のあの先の未来へと感じさせた今回の乗車だった。