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JR東海は次世代型特急車両として、電気と蓄電池などを使用をしたハイブリッド式の特急車両を導入をすることを検討をするそうだ。これは現在キハ85形で運転をしている特急ひだと特急南紀の置き換え車両として検討をされているとのことだ。(詳しくはこちらへ)

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名古屋駅から岐阜県美濃太田・下呂・高山、そして富山方面へ向かう特急ひだ、三重県四日市・津・松阪・尾鷲・和歌山県新宮方面へ向かう特急南紀は1990年前後に投入をされたキハ85形が使用をされている。これらの車両はワイドビューひだ・ワイドビュー南紀といわれることもあり、JR東海の特急車両の代表格の一つだ。

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では、どのような車両が導入をされるのかといえば、エンジン発電と蓄電池発電を組み合わせた車両だ。このような車両によって、気動車特有のギアチェンジがなくなり、乗り心地が向上をしていくそうだ。それだけでなく蓄電池を使用をすることによって、燃費なども大きく上がるようだ。まずは2019年に試験車両が導入をされ、2022年に量産型車両へとシフトをしていく計画だそうだ。とりあえずは4両1編成を作る予定だ。

外見を見た限りでは、この車両は、同じ名古屋を走る近鉄の特急車両とも似ている。これによってワイドビューという前面展望はなくなってしまうのか。JR東海によると車両の外見のコンセプトは漆器の持つまろやかさと艶のある質感をコンセプトにして、帯をオレンジ色の曲線にして躍動感を表現をするためだとしているそうだ。車内は荷物スペースや全座席にコンセントがついたり、防犯カメラが設置をされたり、更にグリーン車についてはセミアクティブバンパを導入をすることで乗り心地を向上をさせたりもする予定だ。

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JR東海が特急型車両を製造をするのは、かなり久しぶりかもしれない。JR東海は1990年頃からの数年間で特急車両を形式を変えてキハ85形だけでなく、383系や373系などを製造をしていたので、どのような仕上がりになるかも楽しみだ。

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特急型車両にハイブリッド型の車両を入れて、気動車のディーゼルエンジン方式からの転換は、東日本では進んでいるが、他社ではこれからという感じがしなくはない。特急型車両の導入ということで通勤型車両や観光型車両などと違い、少し時間がかかるかもしれないが、量産という段階になればそれは楽しみでしかならない。

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特急ひだについては、2000年ころから、東海北陸自動車道の開通に伴い、名古屋から高山方面の高速バスが走り出し、現在は富山へも高速バスが走っている。東京から行く場合は、バスタ新宿から中央道経由で安房峠を越えて、高山へ行く路線バス(京王バスなど)もある。新幹線で名古屋まで行き、そこから特急ひだや高速バスに乗るとなると結構遠回りになるからだ。
その一方で、高山は特に外国人を中心に観光客が急増をしているそうだ。それに昨年大ヒットをした映画の君の名は。の舞台の一つがこの岐阜県の飛騨地方だった。

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特急南紀は名古屋からの利用よりも、松阪辺りから尾鷲や熊野市方面の利用が多いとも聞く。理由は、松阪駅では近鉄と接続をし、大阪方面との利用が多いためだと聞いたこともある。また名古屋からも尾鷲や熊野市・新宮方面へのバスがあるそうだ。

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このエリアは、昇竜道という観光ルートが作られ、中部北陸地方を一体化をした観光ルートを成立をさせている動きがある。(詳しくはこちらへ)石川県の能登半島を頂点にして、石川・富山・福井の北陸3県、愛知・岐阜・三重の東海3県と静岡・長野・滋賀の周辺県の9県によるプロジェクトだ。この新型特急車両は昇竜道の観光の一つの交通での目玉になるかもしれない。
最近、この地域は伊勢志摩サミットの開催後、更に君の名は。のヒットなどで変わりつつある。これから大きな変化が起きそうな気がしてならない。あとは名古屋の某アイドルグループのファンにはおなじみの愛知県の知多半島の羽豆岬も忘れてはならない観光地だと思う。岐阜では高山だけでなく、白川郷、本巣の薄墨桜の観光地なども多く、いろいろ周る場所があるような気もしてならない。