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2月22日の京王電鉄のダイヤ改正が行われる。このダイヤ改正では、夕方から夜の時間帯に新宿を出発をする着席保障の列車が運転をされることが前々からアナウンスをされていた。

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2017年9月にデビューをした京王電鉄の新型車両・新5000系車両を使用をして走るこの列車は「京王ライナー」と名付けられた。運転区間は新宿→京王八王子もしくは新宿→橋本間だ。着席保証金は400円となる。停車駅は新宿を出ると八王子方面は府中・分倍河原・聖蹟桜ヶ丘・高幡不動・北野・京王八王子、橋本方面は永山・多摩センター・南大沢・橋本だ。

京王ライナーの運転時間帯は、平日が新宿発20時以降、土日が17時以降だ。平日も土日のように17時以降から走ってほしいというのが本音だ。なので平日は新宿の歌舞伎町や西新宿などで飲んだり、夜の時間帯に仕事が終わるという場合には便利かもしれない。土日は買い物やイベント、用事などが新宿や山手線内などで行われるときには良い時間帯かもしれない。個人的には平日の運転時間帯と稲田堤駅の通過には少し驚いた。稲田堤は止まるのではないかと予想をしていたからだ。

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京王の新5000系車両は、既に一度乗車をしているので、その感想を述べたい。デビューから1か月を経過をした昨年の10月に乗車をする機会があった。乗車をしたのは新宿から京王八王子行きの各駅停車だった。

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新5000系の最大の特徴は、ロングシートとクロスシートという形で走らせることができることだ。京王ライナーではクロスシートにして運転をする予定だ。リクライニングはしないが、Wi-Fiが使用ができたり、コンセントが使用ができる。

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京王ライナーの運転時間帯以外では、ロングシートで使われる。この10月に乗車をした時もロングシートでの運転となった。ロングシートでもヘッドレストがついている。ドア間のロングシートは6人が座ることができる。ひじかけもあるなど着席をする分には少し快適だ。

京王新5000系は東武東上線のTJライナーの50090形、西武池袋線のS-TRAINの40000系と同じく、通勤ライナーとして有料列車で使う場合はクロスシート、そうでない場合はロングシートで使われる。京王でクロスシートの車両はこれまでほとんど存在をしなかったので、京王でクロスシートということ自体が新鮮かもしれない。

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LCDの案内モニターはドア上だけでなく、車内の貫通扉などにもついている。関西の鉄道車両ではこのような位置にLCDモニターがあるのはよく見るが、関東ではあまりない。

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LCDモニターの広告には、調布の飛田給駅を最寄りとする味の素スタジアムを本拠地とするFC東京のサッカーの試合を見に行くような広告もある。


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京王線の各駅停車は主要駅で特急や急行などの待避が多い。この2つは八幡山駅でのワンシーンだ。調布方面に8000系の特急、新宿方面に都営新宿線の10−030形がやってきた。この駅の構造は島式ホームがあり、その外側に追い越し線がある。

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つつじヶ丘駅でも待避を行う。京王の列車通過待ちは他路線に比べても短いような気もする。地下の調布駅では、停車時間が少ない。FC東京と東京ヴェルディの本拠地の味の素スタジアムのある飛田給駅に着く。

飛田給の味の素スタジアム付近には昨年、武蔵野の森スポーツアリーナが完成をした。東京オリンピックのバトミントンなどの会場になるが、昨年の12月にはフィギュアスケートの全日本選手権も開催をされた。
武蔵野の森スポーツアリーナではフィギュアスケートだけでなく、バスケットボールやバレーボールなども行われる予定だ。また、ライブも行われる。味の素スタジアムは、来年のラグビーワールドカップのスタジアムになり、味の素スタジアムと隣接をしているアミノバイタルフィールドはアメリカンフットボールの試合が多く開催される。この飛田給ではサッカーをはじめ、バスケットにバレーボールにアメリカンフットボールにラグビーにさまざまなスポーツイベントが行われる。

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余談であるが、一度AKB48の総選挙の開票イベントも味の素スタジアムで開催された。その時に1位になったのは、昨年末にAKB48を卒業をした渡辺麻友さんだった。

さて、話を京王に戻すが、府中駅や分倍河原駅を出て、この先で多摩川を越える。冬は富士山が美しく見える場所だが、この日は天気が良くなかったので見えなかった。京王線の各駅停車は、府中駅を出ると北野駅まで抜かれることはない。京王線の各駅停車は昼間ということで空いていた。京王線は特急や準特急は、特に新宿を出ると聖蹟桜ヶ丘付近までは終日、混雑をしている印象があるが、各駅停車はそれとは対照的にゆったり行く紀行だった。

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北野駅では高尾方面の列車の待ち合わせのために、停車をする。ここで足回りなどを撮影をしてみた。

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この新5000系は機器の一部がピンク色に塗られている。これを見て何か遊び心があると感じた。台車もボルスタレス式の台車で、ピカピカで新しいものだ。

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新5000系の乗車は北野駅までとした。北野駅では、京王八王子からの上り列車も撮影をした。天気が悪いのは生憎だったが、今度は各駅停車として八王子から新宿を目指す。LEDライトの前照灯は撮影が少し難しいが、雨天だからかかっこよく光らせている。悪天候でも、良いと感じることもあるかもしれない。京王は優等列車であれば、上部の急行灯も点灯をするが、各駅停車なので急行灯は点灯をしなかった。

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新5000系は、都営新宿線でも新宿〜大島間で試運転が行われた話も耳にしている。もしかしたら近い将来都営新宿線にも乗り入れるのかな。そして荒川越え・江戸川潜りも果たし、本八幡までやってくるのかな・・・もう隅田川の向こうまでは行ったのだから、荒川を越えるその日がやってくるのか。

京王の新5000系が京王の新しい主役になる日も間もなくやってくる。京王の車両ではこれまで見られなかったクロスシートでの設定、それに遊び心もある設計。京王の新5000系はしばらくは乗るのが楽しみな車両になりそうだ。

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京王のダイヤ改正では、都営新宿線にも乗り入れるにもかかわらず、本八幡と表示をせずに、新線新宿行きと案内をするような列車の設定がなくなるようだ。はっきり言えば、この行き先だと都営新宿線へ行きたい場合はそれがわかりにくい。

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都営新宿線の10−000形も残るは28番編成のこの編成のみだ。1997年製と比較的新しいが、足回りがVVVFでなく、チョッパ式なのでそれが仇になってしまったのかもしれない。ずっと新車としてして接してきたのに、廃車になってしまうのは本当に信じられない。