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3月17日のダイヤ改正で運行を終了をし、4月7日にさよなら運転が行われた中央線の特急スーパーあずさで走っていたE351系車両。今回の記事は、E351系の最後の活躍を紹介をしたい。

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今回の記事は2月12日に乗車をした模様を主にお届けをしていく。2月12日は諏訪周辺で撮影を行った。この日に目指したのは下諏訪だった。
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高速バスで下諏訪まで出た。下諏訪〜岡谷間の撮影名所へと足を運んだ。中央線の単線区間にあるひとつの踏切が中央線の撮影名所だからだ。

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この日の下諏訪の気温はマイナス2度だ。寒い。ゆえに電池の消費が早い。この下諏訪の撮影地は上り線は直線での撮影ができる。

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下り線はカーブで撮影ができる。バックにはスピードスケートなどで有名な電機メーカーが背景に写る。上下ともに効率よく撮影ができ、中央線の長野県内では一度は行きたいと思ったからだ。どちらかといえば長大編成のほうが撮影がしやすいかもしれない。

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この撮影地の下りでスーパーあずさ15号を撮影をした。E351系としてはもしかしたら最初で最後かもしれない。雪が残っているのはわずかであるが、最後に行ってみたい撮影地でこの姿を撮影ができてよかった。長編成だからよいのかもしれない。

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とにかくこの日は寒かった。早いうちにお湯に入った。この下諏訪は温泉地としても有名だからだ。冬の諏訪湖も見たかった。冬の諏訪湖は凍結をすることが多いからだ。それも諏訪を目指した理由のひとつだ。

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実はこの日は上諏訪からのスーパーあずさ28号の指定席券を取っていた。下諏訪と上諏訪の間は普通列車に乗り、上諏訪から特急スーパーあずさ28号に乗ることにした。通路側でも取れればそれでいいのかもしれない。なお、こちらの乗車記では駅を通過をするたびに過去にその周辺で撮影をしたE351系の名シーンを紹介をしていく。

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上諏訪駅での名シーンから。上諏訪駅に停車をするE351系と貨物列車のすれ違い。そして脇には211系がたくさんいる。2つ目は、諏訪しなのとして上諏訪駅に乗り入れる383系とE351系の出会いだ。いずれも昨年の7月の写真だ。

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上諏訪駅を出て、スピードスケートの小平奈緒選手の地元の茅野に止まる。茅野からの利用者も多い。この時点で5分の遅れがあった。三連休最終日という混雑日であることと、単線区間の影響があったかもしれない。中央線の特急列車のひとつの問題かもしれない。これがE351系の車内案内図だ。黄色は自由席、紫は指定席、緑はグリーン車になっている。

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茅野駅を出て、次は小淵沢駅に止まる。遅れを一気に取り戻すようなスプリンター的な走りをしている。こちらは小淵沢周辺で2015年7月に撮影をした写真より。

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続いて甲府駅に止まるが小淵沢から甲府にかけては長い長い下り坂なので、この区間では本気でスピードを出す。小淵沢の遅れが4分程度であったが、甲府の到着時刻は2分程度にまで縮まった。こちらは韮崎付近で撮影をしたE351系だ。

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こちらが甲府駅でのE351系の名シーンだ。身延線の313系車両との出会いだ。JR東海の多くの路線で走る313系であるが、中央線のエリアが、JR東海と接していることを現す1枚かもしれない。甲府駅を出て、すぐにこちらを食べることにした。

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中央線の特急列車に欠かせないもの。それが桔梗信玄餅アイスかもしれない。シンゲンモチアイスは、各所で販売をされているが、やはり中央線の特急列車で食べるのが一番ピンと来る。車内販売で購入をし、早速食べる。中央線でのシンゲンモチアイスは、普通タイプのものだけであるが、この文化はE351系でも定着をし、E353系などにも引き継がれるかもしれない。

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甲府駅を2分遅れで出て、笹子峠を越える。このあたりでは勝沼ぶどう郷駅の桜や塩山付近の桃が名物の風景だ。2016年4月に桜と桃を写したものだ。

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外国人観光客など多くの観光客でにぎわう大月駅も通過をした。大月に到着をする前の少しほっとしたが、まだまだ先は長いという安堵感はいつも感じる。多くの名写真を撮影をした新桂川橋梁を越えていく。

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そして小仏峠の向こうは高尾駅だ。気分がやっと日常的に戻るかもしれない。E233系が多数走るとこのように見える。そして八王子駅に停車をする。八王子駅では多くの数が降りる。八王子の次は立川であるが、多摩川を越えるのもおそらく最後かもしれない。こちらは八王子〜豊田間で撮影をしたE351系だ。

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立川駅を出て、次の停車駅は新宿だ。このE351系は、中央線の異端の革命児ではないかと思う。このE351系は振り子制御で走り、カーブでも高速で通過をすることが一つの特徴だ。東京ではあまり例のない振り子制御を取り入れたことやカラーリングなどを青系にして中央線に革命を起こしたことがある。他の車両に比べて、断面が少し小振りであったのでそれが中央線を走る姿だったのかもしれない。E257系が2000年代に投入をしてもこのE351系はスーパーあずさだけで走り、何か特別感があった。一度だけグリーン車に乗ったのでこちらの写真も紹介をした。

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立川からの中央線は高架と掘割が続く。踏み切りのない中央線だ。これが日常的な中央線だ。中央線を走るE351系はまさに日常的な風景の中央線かもしれない。そして19時36分、新宿駅に着く。これでE351系のスーパーあずさ28号は無事に着いた。この当時はまだ1ヶ月あったが、新宿駅ではもう見られないとなるとかなりさびしいものがある。それくらい新宿駅の日常にはあっていたものだった。



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過去の新宿駅でのE351系と他の車両との出会いの写真だ。中央線を長年ともに歩んだ201系、そして新潟の485系のNO.DO.KAだ。485系のNO.DO.KAは同じ時期に引退をしたのが興味深い。NO.DO.KAは新宿から房総方面の臨時列車に使われ、上京をしたものだった。

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こちらは新宿周辺のE351系だ。新宿駅を出て、青梅街道の大カードとE351系だ。下は東京都庁の展望台から撮影をしたE351系だ。12両編成はすべて収めるのは難しいが、新宿の街の中を走るE351系はやはり目立つかもしれない。

E351系は東京駅にも乗り入れていた。
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その1往復は、平日に走る中央ライナーだった。平日の東京〜八王子間の中央ライナーの2・7号がE351系だった。朝夕は通勤客を運んでいた。

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1日1本、上りのスーパーあずさ6号は東京行きだった。ここでは新宿〜東京間を走ったE351系を紹介をする。水道橋駅での風景、御茶ノ水駅とE351系、そして東京駅の赤レンガとE351系だ。新宿〜東京間は大都会の中を走るE351系を写すことができたが、飯田橋〜市ヶ谷の桜並木との写真は撮れなかった・・・これが唯一の後悔だ。

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最後に紹介をするのが松本駅に到着をするE351系の4両の単独の編成だ。かつては大糸線に乗り入れるE351系の4両編成もあったが、なくなってしまった。これは2009年に撮影をしたものであったが、貴重なものになった。

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E351系は25年以上にわたり、中央線の代表的な車両だった。長野や山梨へ行くときに何回か使った。この車両の軽快な動きで走る姿や中央線の美しい風景は忘れないかもしれない。この魂はE353系へと引き継がれるのだろう。E351系が今でも走っているように感じるのは気のせいかもしれない・・・