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JR東日本は新元号となって2年目の2020年春をめどに東京から伊豆方面を走る特急列車にE261系という新型特急車両を製造をすることになった。(詳しくはこちらへ)

このE261系は東京・新宿〜伊豆急下田間を結ぶ特急列車に投入をされる。デザインはJR東日本ではおなじみの奥山清行氏が担当をする。奥山氏といえば、四季島や秋田新幹線のE6系、北陸新幹線のE7系車両、特急あずさのE353系など多くの車両を担当をしている。

では、このE261系は、どのような特徴があるかといえば、8両編成で、1号車がプレミアムグリーン車、2〜3号車がグリーン個室、5〜8号車がグリーン車だ。4号車にはヌードルバーという食堂車も用意がされる。すなわちすべての車両がグリーン車以上というグレードの豪華車両だ。


1号車のプレミアムグリーン車は1人掛けの座席が2列で1260mmのシートピッチを確保する。5号車から8号車のグリーン車は2人掛けと1人掛けで1160mmのシートピッチを確保する。4号車のヌードルバーではそばやうどん・ラーメンなどの軽食を提供をする食堂車だ。どのような食事が提供をされるかも楽しみだ。

もちろんすべての車両にコンセントが設置をされる。無線LANサービスも行われる予定だ。近鉄のしまかぜや小田急のGSEロマンスカーのようなWi−Fiによるサービスも行われるそうだ。グリーン車以上というサービスであるためにこれは必須かもしれない。

このE261系は、これまで特急スーパービュー踊り子で使われていた251系車両の置き換えも行われる予定だ。251系も製造から25年以上が経過をし、今でも伊豆の看板として走っている。このE261系は、スーパービュー踊り子が培ってきた伊豆への列車のグレードを更に高めるという策をとるのかもしれない。


本当に高い代金を払って乗ってみたい車両になっていただければ幸いだ。Wi-Fiによるサービスにヌードルバー、それに小田原や伊豆などの美しい風景、乗るのが楽しみな列車になりそうだ。

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私は伊豆方面の特急にこのような豪華車両の投入については、2つの列車があるのではないかと考える。

一つが昨年、伊豆急が投入をしたTHE ROYAL EXPRESSの影響があるかもしれないと考える。このTHE ROYAL EXPRESSは、JR九州などでおなじみの水戸岡氏をデザイナーに起用をし、横浜〜伊豆急下田間を週末を中心に走っている。この列車は乗車のみで2万円から3万円以上する。伊豆のホテルや旅館などを付けたクルーズプランでは、10万円以上だ。この列車は抽選制であるが、人気が高い。

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もう一つは、伊豆クレイルの成功があるのではないか。伊豆クレイルは週末を中心に651系の改造車両で、小田原〜伊豆急下田間を運転をする列車だ。食事・喫茶と乗車のセットがついて1万円弱の価格がする。旅館やホテルとセットにしたツアーは3〜4万円する。こちらの人気も高い。

この2つの列車が成功をしていることによって、JR東日本も全席グリーン車以上のグレードを持つ列車に自信を持った可能性があるかもしれない。伊豆の場合は、高級の別荘や温泉旅館なども多く、このような場所への需要に答えた可能性もあるのだろう。

私も高いグレードのサービスで高級ムードを醸し出すならばということでこのような車両の投入は賛成だ。なぜならば、旅行などでは交通機関のグレードも旅を印象付けることも多く、伊豆クレイルやROYAL EXPRESSの成功がこれを証拠づけているのではないかと感じる。

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東京・新宿と伊豆急下田を結ぶ特急踊り子は製造から35年近くが経過をする185系を長年起用をしている。この車両の置き換えも行われる可能性が高い。

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185系の置き換えとして、有力視をされているのがE257系だ。特急あずさやかいじへのE353系の投入で、ねん出をするE257系を投入をするのではないかといわれている。この場合はどうなるのだろうか。15両から9両か11両になるのか。グリーン車も半室グリーン車なので、座席数が少ない。グリーン車の利用も多い特急踊り子で少ないグリーン車では対応ができるのか。また、特急踊り子は5両編成で三島から伊豆箱根鉄道の修善寺まで乗り入れるが、この修善寺乗り入れはどうなるのだろうかも気になる。185系は湘南ライナーなどの列車にも投入をされているが、E257系でも投入をされるのか?E257系は、くせの少ない車両なだけにマルチな活躍が見込まれる。新元号になり、新時代の伊豆への旅というものが期待をされるかもしれない。