今日11月18日は京急の羽田空港乗り入れから10周年を迎える。それに伴う都営浅草線の全面ダイヤ改正で,輸送が大きく変わった。その目玉の一つが,羽田空港駅から京急・浅草線・京成線を経由し成田空港を結ぶエアポート快特のデビューだった。
羽田空港と成田空港を直結するこの列車は,1日何本かが運転され,京急線羽田空港駅から浅草線を経て,京成線の成田空港まで結ぶ列車で,ダイヤ改正の目玉となった。この列車の特徴は,京急線は快特の停車駅で,羽田空港を出ると京急蒲田,品川に止まり,浅草線内も通過運転となり,泉岳寺から三田・新橋・日本橋・東日本橋・浅草・押上に止まったことだった。京成線では特急の停車駅で運転された。(のちに浅草線内の停車駅には大門も追加)
しかし,2002年10月の京成の全面ダイヤ改正に伴い,この羽田と成田の直結の列車はほとんど姿を消した。なお浅草線ではエアポート快特という種別は残っているが,京成線内では快速などで走る列車に切り替わった。快速が成田空港へ行く列車が少ないことから羽田と成田の空港直結は,ほとんど姿を消した一因なのだ。快速は,今は成田どころか手前の佐倉での折り返しも多い
エアポート快特は華々しくデビューしたが,特に京成線では目論見とは違う結果が出てしまった。エアポート快特が,成田空港〜羽田空港間の列車になり,青戸〜成田空港間では従来の特急を置き換えた形なので,青戸〜成田空港間では,20分おきと特急の従来どおりの運転パターンが確保されたが,問題となったのは上野〜青戸・高砂間だった。このエアポート快特が浅草線から走る時間帯は,上野と成田空港を結ぶ特急は40分おきになった。エアポート快特と接続する形で,上野〜高砂間で特急を走らせ,上野・日暮里からは特急を見かけ上の20分おきに走らせた。しかし上野〜高砂間の特急を中心に,評判が悪かった。何故ならば,京成線の成田空港への特急は特に上野・日暮里からの乗車が多いからだ。それを青戸や高砂で別の列車に乗り換えさせたので,空気を読めない列車設定になってしまったからだ。結果として,2002年の全面ダイヤ改正でのエアポート快特の縮小の主な理由となった。このダイヤ改正からは,上野から成田空港への特急は20分おきに再び走るようになった。
利用者から反発を浴びたものの京成の方は,2004年のダイヤ改正でエアポート快特を今度は違う形で利用した。夕方から夜の下りの浅草線直通の特急で,一部の時間帯を浅草線内をエアポート快特として走り,通過運転を行い,時間短縮を図った。これは日本橋〜勝田台間では,東西線・東葉高速鉄道も並行して走っており,こちらへの対抗とも考えられる。こちらに関しては,羽田空港と成田空港を結ぶ日中のエアポート快特のような不評は少なかった。
上記の2例はいかにして京成の輸送の特徴を示していると言えよう。日中は,上野や日暮里と成田方面を結ぶ需要が多く,通勤時間帯は上野や日暮里よりも浅草線方面と沿線の住宅地を結ぶ通勤需要が多いのだ。
エアポート快特とはいかに京急主導の種別と言うのかがよくわかる気がする。はっきり言えば,違う種別にして走らせてもよいのではないかと思う。しかし,浅草線では,乗り入れ先の種別を出すのが普通なので,種別に制約がかかるのも確かだ。もう一案として,種別のデフレを挙げたい。例えば,京急と京成の急行は準急にして,快速はそのまま,特急は急行,快特は特急にして,このエアポート快特を快特とすればいいのではないかと思う。今の種別は,京急が変にこだわりすぎているような気もする。今のような種別ではわかりにくいと言う以外ない。それにただの快特が通過列車になれば,快特の面子も立つかもしれない。
この浅草線の優等列車は,案としては悪くはないが,種別の呼称や京成線では輸送の内容が特殊である事から使い方をどうするかが結構かぎになるのではないか。












