左の広告に注目。今日,総武線に乗車したらなんとJR西日本の広告があったのだ。
現在山口のディスティネーションキャンペーンをしているという事情があるからかもしれないが,東海道山陽新幹線の広告でJR西日本のものがあるとは思わなかった。
JR東日本と東海が犬猿の仲なのは有名であるが,まさか,関東には馴染みの薄いJR西日本が東海や東日本の地盤で攻勢をかけてくるとは・・・。
東京から見れば東海道・山陽新幹線が,首都圏から京都・大阪・神戸などの京阪神圏までの交通機関のイメージが強く,主にJR西日本のエリアに当たる中国地方の岡山や広島,山口,そして九州の福岡までであれば新幹線の利便性が関西などの比べれば知名度不足なのかも・・・それだから,JR西日本が広告を出したのかもしれない。この広告は予約に関する広告であるが,広島や山口の観光地を前面に出したものなどもあり,バラエティに富んでいる。
一番下に注目。東京〜広島間1時間3本運転という宣伝が書いてある。3月のダイヤ改正で,東京〜広島間はのぞみが1時間3本(2本は東京〜博多間,1本は東京〜広島間での運転)走るようになったからだ。のぞみの東京〜広島間の所要時間は4時間前後だ。
広島は,空港の位置が市内から約45km離れた三原市にある。その為,広島の市内からは自動車で約1時間ほどかかる。対して新幹線は,中心部からはやや離れるものの,広島市内にあり,広島市内へ行くには圧倒的に有利だ。また,広島の名所,厳島神社のある宮島も広島駅で乗り換え,JRの山陽線に乗り,宮島口まで乗るのが便利だ。
私が強く推している広島出身の3人組の歌手に,東京〜広島間を移動するのに飛行機・新幹線,どっちを使いますか?というインタビューがあった。その3人のうち2人にインタビューをしたところ,2人とも新幹線を使うそうだ。2人に共通して言っていることは「広島空港は市内から遠い」ことだ。新幹線での広島市内や宮島などへのアクセスはまさに「おいしいレシピ」(この歌手の曲から)なのだ。
新幹線のアクセスは,4時間かかり,疲れてしまうかもしれないが,彼女たちのように支持を集めているのは,このようなことがあるのかもしれない。長時間乗り物に乗るのが,苦手な人は飛行機のほうがいいかもしれない。確かに東京と中国地方との間ではスピード勝負の印象が強く,特に3時間以上乗車している新幹線が苦戦するのも仕方ないかもしれない。
アピールも大事だけど,新幹線に面白みがあれば更に幸いだ。今の東海道・山陽新幹線はスピードが最重視になってしまい,それゆえに面白味がなく,乗ってて飽きやすい。のかもしれない。グランドひかりなどがあった時代とは違う。東海道・山陽新幹線は,スピードとともに輸送力が最重視され,どうしても面白味のあるものはなくなってしまうのかもしれない。
また,中国地方など西日本の観光地は東京から見れば馴染みが薄い場所が多い。これを大々的に出す事で魅力を向上させている
このような状況の中で,東京でJR西日本が攻勢をかけてきたことで,今後の新幹線利用につながれば幸いだ。
・タイトルの「wonder2」もこの記事で出てきた広島出身の3人組の歌手の歌から取りました。